過去を連れて
残っている時間。
今ある全部とこれから全部を使って、前に進みたい。後ろじゃなくて前に。過去を連れて。
「過去と生きる」ことと「過去で生きる」ことは、きっと反対のことだ。
続けていると間違えそうになって、だからときどきここに戻ってくる。
「過去で生きる」こと。
私にはこんな苦しいことがありました。こんな辛い過去を持ってますって。
私はこんな凄いことをやりました。こんな輝かしい過去を持ってますって。
別に言っていいじゃん。言っていいです。
それで少しでも気持ちが楽になるなら。前を向けるなら。
その栄光は確かにあなたが掴んだものなんだから。あなたが頑張った証なのだから。
でも、例えば、ひとより少し辛い過去があったとして。
それだけを切り札にして生きていたら、自分よりもっと辛い過去を持ったひとに出会った途端に自分には何もなくなってしまって。
辛さや苦しさを競いたいと思ってしまう気持ちを否定はできないけれど、そのトーナメントを勝ち抜いていくことにはほとんど何の意味もない。
そんなものを勝ち抜こうと頑張る時間があるなら、一つでも多く前向きなものを残すことに使いたいと思うし、
かといってそうやって美しげな決意をしたところで救いようのない現実は依然として目の前にあるし、
もちろん辛いのに笑えなんてそれは違うと思うし、
ぐるぐる回って答えは出ないけど、
過去をとっておきのアイデンティティみたいに持ち歩いてみても、そのカードじゃ勝てない相手なんてごろごろいて、結局自分が道を外してもいい理由にはなってくれない。
輝かしい栄光は、それはもちろんあなたが頑張った成果だし誇っていいと思うけど。
その栄光まで自分を運んできてくれたその歩みは、額縁を磨くことに心を注いでいる間は、止まったまま。
拙いことを分かっていて、それでも全力を出して応えることと
拙いことを分かっていて、それなのに全力を磨く努力をしないことは、別の話で。
かみしめる時間は必要だけど、
過去にぶら下がっているだけでは、前に進めない。
「過去と生きる」こと。
今までここまで出会った全部のもの、こと、ひと、時間。
今までここまで生きてきてくれた全部の自分たちに、応えるために。
自慢話みたいに苦労話みたいに、全部を語って伝えるんじゃなくて、
全部があってここにいる「いま」の自分で示そうと。
でも、現実は綺麗事じゃないから、「ない方がよかった」こともやっぱりあって。
知らなければ、起きなければ、出会わなければ、あの時あんなことしなければって。
辛いこと、悲しいこと。
痛み、恨み、怒りや後悔。
ううん、違う。
それを全部、力にする必要なんてない。ないよ。
もちろんそんなことが出来たならそれは素敵なことなんだろうけど。
嫌なものは嫌だし、痛いものは痛い。負った傷全部が治るとは限らないし、そのせいで今もまだ足を引きずっているのかもしれない。
痛みや辛かったこと全部を、
「あのときあれがあってよかった」なんて、今の自分が訳知り顔で、無理矢理明るい色に塗り替えてしまう必要なんてない。
暗い色は暗いままで。嫌なものは嫌なもののままでいい。
だけど、それがあって「いま」の自分はここにいる。
ずっと自分が目指してきた「こう在りたい」は、そういう生き方で。
それはどちらかというと「過去と生きる」ということであって、
「過去で生きる」ということじゃなかった。はずなのに。
続けていると、ときどき分からなくなって。
だからこうして、ここに戻ってくる。
もう忘れてしまった時間や一日はたくさんあって。
もう二度と思い出すことのない時間や一日もたくさんあって。
それはきっとこれからも増えていく。
でもだから、目指して、立ち止まって、引き返して、また歩きはじめ続ける。
そういう「いま」の自分で。
いつも、さいごまで。
神様は乗り越えられる試練しか与えない
神さまは乗り越えられる試練しか与えないという。
嘘だ。
乗り越えられたら「試練」
乗り越えられなかったら「運命」
結果が出てからどちらか決めるだけの、百発百中の後出しじゃんけん。
若い時の苦労は買ってでもしろと上司がいう。
嘘だ。
自分で自分のために頑張るのが努力。
向こうから勝手にやってきて否が応でも頑張らされるのが苦労。
トマトはいじめるほどに甘くなるけど、枯れた花は戻らないし死んだ人は蘇らない。涙の数だけ強くなれるとは限らない。
臭いものにふたをするなと批評家がいう。
嘘だ。
そういうあなたもトイレとキッチンを分けて暮らしてる。
現実だから事実だからという理由だけでずっと直視していたら鬱になる。使いたいときだけ使うだけの便利な剣言。
かもしれない運転をしなさいと教習官がいう。
嘘だ。
その角から自転車が飛び出してくるかもしれない。ミラーの死角に子供がしゃがんでいるかもしれない。
どんなに確認しても100%安全である保証はない。
本当にかもしれない運転をしようとしたならそもそも一歩も動けない。自己責任で生きるために必要なアリバイ作り。
何が正しいかよく考えて行動しなさいと先生がいう。
嘘だ。
考えれば時間がかかる。
時間がかかれば答えも変わる。
今選ぶことに意味がある。選ばなくても選ばないを選んだことになる。
進むには間違わなきゃいけない。間違ったら立ち止まらなきゃいけない。よく考えることと正しい答えを得ることはイコールじゃない。
もうどうにもならないと僕がいう。
本当だ。
過去は変えられない。失った時間は戻らない。
隠しても消えない。
傷付けたくないから一歩も動けない。
間違えたくないのに、間違えないままでは進めない。
もうどうにもならない。
まだどうにかなるよと君がいう。
過去は変えられないし、失った時間は戻らないけど、今はまだ続いてる。
隠しても消えないけど、重ねることはできる。
傷付きながら一歩は動ける。
間違えたくはないけど、間違えながらなら進める。
ほら、まだ。
2020年課題曲(歌えるようになりたい曲)アイマス楽曲編
人に聴かせられるレベルになりたい歌【2020年課題曲】
・プラリネ
もう4年くらい前からずっと言ってる人生の課題曲。1000回以上歌ってるけど本当に難しい。ブレスの安定、低音移動の精度等、前の記事に挙げた技術的課題をクリアしないとこの歌は歌にできない。いつか必ず。
・流星群
個人的に「一般ピーポーにぶつけやすいアイマス曲の筆頭」だと思っている曲。乗りやすいリズムとまっすぐな歌詞で男の子でも歌いやすい。キーは-4~6がおすすめ。個人的課題は「あたしは未来へ」「鞄をにぎりしめ」のフレーズ最初の低音移動。3割くらいの確率で外してしまうので、今年のうちにマスターしたい。
・Only One Second
歌唱難度が極めて高い。駒形さんすごい。5thライブが忘れられない(Blu-ray買いました)。開始1秒で叩きつけてくるこの圧倒的なサビを、いかに自己満足になりすぎずにコントロールして歌えるか。ただ力いっぱい叫んでるだけだと「なんか知らんけどこいつ必死で歌ってんな」って人に対する感想だけ終わってしまって、曲の方を聴いてもらえない。曲自体の熱さを伝えるにはただ叫ぶだけではやっぱり足りない。技術が必要。この曲に限らず共通の目標。
・おまじない
こんなにも歌を想い歌う歌があるのかという名曲オブ名曲。楽しいも悲しいも悔しいも全部を乗せて、今を届ける矢吹可奈のはずむような歌声があまりにも秀逸。自分で歌うにあたってはサビ手前の「おまじないがある」「おまじないになる」で音程を外しやすいの注意。「暗い夜もあれば明るい朝もあるけれど いつでもそうくちびるには歌を」大好きなフレーズ。
・STANDING ALIVE
音域が広く歌唱難度が非常に高い(個人的見解)。特に男の子が歌う場合、キーを下げてもサビでファルセット部分が頻発するのですごく歌いづらい。曲自体は本当に素晴らしくて歌詞も特徴的な曲構成も、ちゃんと歌えれば一般ピーポ―にぶつけても、初めて聞いたけどなんだこの良い曲は…ってなるポテンシャルがあると確信しています。しかし難しい。歌えるようになりたい…
・FairyTaleじゃいられない
一般ピーポーにぶつけたいミリオン曲筆頭。まずもう理屈抜きでかっこいい。こういう曲調の曲は男がキーを下げて歌ってもちゃんと歌になるので、なんとしてもマスターしたいところ。サビの高音を裏声で抜くか、地声で頑張るかいまだに結論が出ない。個人的には1番を裏声で歌い、2番を地声に変えたりしてアクセントを付けたい。ユニット曲を一人で歌おうとしたときにありがちな問題であるけど、とにかく息が不足しがち。発声効率とブレス技術の向上が必須。
・Raise the FLAG
一般ピーポーにぶつけたいミリオン曲筆頭(いくつあるんだよ)。この曲もまたブレスが非常にきつい。サビの高音自体は出ないほどの高さじゃないのに、息不足と力みで残念な感じになりがち。AメロBメロもとってもかっこいいので、リズム軸と活舌を磨いてサビまでの高まりをしっかりつくりたい。
・GREEDY GIRL
一般ピーポーにぶつけたいミリオン曲筆頭()。ただ、前2曲とは違って明るくポップな曲調。このジャンル、なんて表現したらいいんだろう。とにかく最高に好き。サビで高音が頻発して苦しい感じになりがち。律子さんは全部地声で楽しそうに歌いきっているけど(すごい)、サビの要所要所で裏声を入れるのもありかなと思う。
・空
一般ピーポーにぶつけたいアイマス曲筆頭。未来永劫に語り継いでいきたい名曲。誇張抜きでこの曲に出会った5年前からずっと欠かさず聞いてる。今よりももっと高音が出せなかった頃から歌っていた曲なので、この曲に関してはキーを2つあげてオク下で歌うのが一番しっくりくる。ここに挙げた曲の中では、割とまともに歌えていると感じる曲。一生好き。
・START!!
私にとっての「アイマスの始まり」のうた。アニメを見て春香のことは好きになったけど、この曲を聴いてもっと好きになりました。「今やってみたいのと今やってできるのはなんか合わないよね」って歌詞が特に大好き。ミリオン、シャニマス、好きなアイマスはきっとこの先もどんどん増えていくけれど、この歌でアイマスを語り継いでいきたい。
・Fate of the World
一般ピーポ―にぶつけたいアイマス曲。かっこいい曲枠。いかにも中二っぽい歌詞とやたらかっこいい曲調、サビ前の台詞パート、そんなに伸ばすの?って思うくらい伸ばすロングトーン。キャッチ―な要素もりもりで歌ってても楽しい。
・Radio Happy
初見で衝撃を受けた曲。私はシンデレラの方はあんまり詳しくなくて、大槻唯ちゃんのことも今でもそんなに詳しくないんだけど本当に大好きな曲。音が気持ちいいのはもちろん、歌詞が身もだえするほどにアイドルで。「大好きな君に届けるから」ってストレートな言葉を放ってくるのに、ラジオっていうひとつ壁越しで、どこか手の届かないような、照れくさいような。でもそれがなんだかとても心地よくて、笑顔と元気を振り撒きまくってくる歌詞と歌声があまりにもアイドルで本当に天才的な曲だなぁって思います(文章下手)
・夜空を煌めく星のように
もし、今年ステージに立つことがあったらこの曲を歌いたい。爽やかで力強い。SideM楽曲の中で一番好きな曲。DRIVE A LIVE が私に歌うことの楽しさを教えてくれた曲なら、この曲はその想いを返すための曲。3年前から歌えるようになりたい!と思って歌っていたけど、とにかくサビの高音がきつくて最後まで歌いきれたことがない。これまでのボイトレや練習でようやくこの曲に挑戦できるところまで来たかなという段階。イントロの歌い出し部分もバックにドラム演奏がないので何気にリズムを外しやすくて難しい。リズム、低音、高音。まさに今年の課題曲。
・いつか Shiny Days
今どき珍しいくらいに素直で真っすぐな歌詞。一目惚れ。この曲は正直、みんなで合唱したい。30年後そのまま合唱曲の教科書に載っててほしい()。これまたエンディング曲感あふるる王道な曲に聴こえるけど、歌ってみると音程とリズムの取り方がすっごい変則的で最初すごく苦戦した。ゆったりした曲だし簡単だろうって思うけど、なんか音の取り方が自分の中の想定と違う動き方をする。3時間くらいみっちり聴き込んでようやく1番まで何となく掴めた。こういうゆったりした系統の曲は、柔らかい高音が出せない私にとっては特に難関。
・虹になれ
シャニマスの楽曲の中での頭ひとつ抜けて好きな曲のひとつ。「き・ら・め・く 虹になれー(ジャジャッジャン!ツクターン!)」の演奏の入りからすでに気持ちいい。アコギの音色好き。Aメロ「ガンバル キミのことずっと見てた 見守ってたよ」から溢れる圧倒的めぐる感。あとは何と言っても2番サビ後の「大きな声でさあ」からのパート、「願い(願い)、祈り(祈り)、あの大空へーっ!」の突き抜ける解放感。好き。で、実際に歌ってみると意外にすっごい難しい。まず、リズム感が乏しい私には、一番最初の歌い出しの打楽器のない部分のリズムがなかなかはまらない。「きみのこと ずうと 見てた 見守ってたよ」部分の音程変化が何気にひねり効いててなかなか掴み切れない。
個人的に2018年度のナンバーワン楽曲。アルストロメリアのあの3人にこれを歌わせるのかっていう歌詞、曲調、ギャップがありつつもユニットカラーにこれ以上ないってくらいにハマってる。アルストロメリアの表題曲にこの曲をプロデュースした人、本当に天才です。ありがとうございました。
この曲の好きなところを簡単に書くと、
初っ端から惹きつけられる印象的なイントロ。独特なリズム。お洒落な転調。気持ち良すぎるサビ前の溜め、一聴では何言ってんのか分からない哲学的ワード多用。しかし聴き込むと分かってくる病的なまでに献身的で一途な恋心。それをこんなに明るくて優しくて可愛い3人が歌っているというギャップ。だけど3人のことをプロデュースの中で少しずつ知っていくと実は彼女たちの内面と歌詞とが重なる部分が随所にあったりして一粒でエンドレスに味が変わり続ける無限変わり玉状態。しかもそんな歌詞の意味が分ってなかったとしてもきっとα波だだ漏れの心地良い歌声に耳がハッピーリリック。歌詞やばい歌声可愛いのループザループ。「咲いた咲いたサイレンラーブ」のフレーズがいきなり二度繰り返されて1番だけでサビが2回あるみたいな贅沢な仕上がり。「忘れてしまうのかなー」の「なー」マジ可愛い。2番でも転調、からの1番で聴いたからあー知ってる知ってるってなったところで意表を突くサビ前のブレイク。2番サビでは先のフレーズを1度しか繰り返してくれない絶妙な焦らし。余韻に浸る間奏を置いてラスサビの気持ち良すぎる畳みかけ。ちゅっちゅっちゅからのぎゅっぎゅっぎゅっで幸福論誕生。そして「YES NO!」からの爆発力。「好っきー↑でも嫌いでもー↑」で音程変えてくるのずるいやばい好き。「君になら全部捧げたーい」で神経(あたま)アダージョ。「愛が咲いたー?」の溜めでこれまで何度も繰り返してきたフレーズを期待させて聴き手の期待通りに「サイレントラーブ」で締め。はいそうですね、完璧ですね。(ここまで一息)
とまぁ、以上のとおり、とっても可愛い曲なので、男が歌うにはかなり無理があるということは重々承知の上なのですが、この曲、曲単体で見てもすごく独特で印象的で魅力的な一曲だと思うので、上述の気持ち良さの片鱗だけでも初見の人に伝えられたらって思います。一番の課題はリズム。この曲の気持ち良さの9割はリズムで構成されていると言っても過言ではない。サビの高音連続がきついとかあるけど、まぁ最優先はリズムです。息継ぎ箇所をしっかり安定させて、x軸の精度をどこまで上げられるか。すっごい難しい曲ですが、歌えるようになりたい曲です。
・Bloomy!
一曲目のアルストロメリアはアルストロメリアが歌うアルストロメリアの曲だとしたら、このBloomy!は、そんな一年目から成長した二年目のアルストロメリアが歌うアイドル「アルストロメリア」の曲です。このままでいたい変わりたくない、そんな気持ちごと一緒に、大切な今とともに未来へと一歩を踏み出す。今を謳歌しようと咲き誇り、聴いてる人みんなにも幸福論を届けて振りまく、まさにアイドル「アルストロメリア」の曲です。Bloomy!はそんな素晴らしい曲なのだけど、リズムの取り方が独特だったり、かなり早口なパートが多く、何気に歌唱難度は高い。というか、アルストロメリアの曲は4曲ともイメージしているよりも難しい。
もちろん、ここに挙げた以外にも、歌えるようになりたい曲はたくさんありますが、とりあえず今年はまずこの曲たちをちゃんと歌えるようになれるように頑張ります。
おうたのれんしゅう(R2.01.01)
歌の記事を書くのは何気に1年ぶりくらいになりますが、相変わらず練習は続けております。
最近の練習の中で実感している課題のまとめです。
課題
・息の保有量は常にゼロにならないようにする(歌の最初から最後まで、各フレーズの終わりでも完全に吐き切らない)
・息は所定の場所で、ブレス音が聞こえるくらいしっかり吸う。
・各フレーズの歌い出しの音程を一番意識する
・低い音での歌い出しや音程下がる時の音程を特に意識する
・極限までリラックスした低音発声の追求(発声効率とエッジ要素の乗せ方、胸の空間意識とフレーズ終わりを雑にせずでも置きにもいかない)
・高音は喉の奥を引き上げ、下を引き下げる。(母音「イ」、特に子音「K」「T」が最難関)
・活舌は大事だけどそんなに口をパクパクする必要はない
・ボーカルなしの音源で歌うことになれる
・マイクを持って歌うことになれる
・人前で歌うことになれる
(系統的脱感作法的なアプローチが必要かも)
課題はいろいろとあるわけですが、技術的な部分に関して言えば、練習を続けていくしかないですし、どんなに練習したってきっと永遠に完成しないところだと思います。
なので、その時々の自分のベストを尽くすことが一番大事なのですが、結局、自分にとって最も根本的な課題だと感じるのが後ろ2つです。
まず、そもそも私は相当に内向的でインドアな人間なので、人に注目されることが苦手です。
仕事とかでは、意識して明るく元気に前向きにしてるせいか人からはそんな風には見えないとか言われますが、発表会とか、ステージとか、多分、一番苦手とする場所です。
去年の冬、シャニマスのCDリリースイベントでキャストさんから商品を直接渡してもらえるいわゆる「お渡し会」というイベントに参加しました。
他の参加者たちが後ろで見ている中で、「お会いできて嬉しいです!」とか「これからも応援しています!」とか、キャストさんと一言挨拶をかわして商品を受け取るわけなのですが。
自分の一言挨拶、本当にとてつもなくゴミでした。
作り手側に直接メッセージを送ることのできる機会なんてなかなかそうはないのに、伝えたかったこと、マジで一つも伝えられず、頭真っ白になって終了しました。
直前まで何度も繰り返した文章やイメージと少しでも異なった何かが起きた時に、完全にテンパっていきなりゼロになります。
100点を目指しすぎて99点になった瞬間に全部0になるみたいな。アドリブがないというか、不器用というか。なんでこんなにダメダメなんだろうと、凹みます。
「マイク」というものにも潜在的な恐怖感があります。
中学生時代に、校内放送で原稿を読んだことがありました。
誰も興味もないような委員会行事に関するたった30秒程度の事務連絡の原稿です。
なのに、それを読むのに緊張が限界突破してしまって、いきなりマイクの電源を入れずにしゃべり始めるし、気付いた放送委員さんがリテイクしてくれたけど完全に気が動転していて、スイッチ入れるや否や「すみませんすみません」って冒頭からいきなり謝りまくって(聞いている方は何のことだか分からない)、とてつもないグダグダな放送になったことがあります。若干トラウマです。
今でも、仕事の会議やプレゼンでもめちゃくちゃ緊張するのですが、これは回数を何度も何度もやることで、少しずつですがようやく慣れてきたなという実感があります。
結局、自信を持って歌うには、当たり前ですが練習と経験が必要です。
何回もやってみて、あ、なんだ出来るじゃんっていう成功体験を自分にたくさんしてもらって、空っぽじゃない「自信」をつけてもらうことが必要です。
多分、どんなに苦手な人でも、100回も繰り返せば、さすがにその状況にも慣れるだろうし、緊張することにも飽きてくるんじゃないかと思います。
うん。やっぱり反復練習、それしかないね。
がんばろう。
2019年の振り返りとか
令和だなんだって騒いでいた5月の連休がずいぶん昔のことのようです。
2019年、今年もいろいろありました。
4月。
転勤、未踏の土地、初めての業務、知り合いのいない職場。
だけど、自ら選んで飛び込んだ「挑戦」の一年でした。
振り返ればあっという間で、でもとてつもなく濃い毎日で。
本音では嫌だとか苦手だとか面倒臭いとか感じるものにも、あえて自ら手を挙げて片っ端から挑戦してみようと決めて。
実際、まだまだまだ未熟ですが、4月1日の自分と比べたら確かに成長したという実感があります。
努力と苦労は違う。ならば自ら自らのために。
残り3か月。多分まだ間違えます。きっとまた失敗します。ならばせめて攻めて前を向いていこうと思います。
10月。
兄が結婚しました。
式直前になって祖母がどうとかひと悶着あったりして少し心配もしましたが、無事、素晴らしい結婚式を終えることができました。
変わらないようで変わっていく、そんな日常を歩んでいるんだなぁという実感があります。
もしも今後、家族のことで揉めるようなことがあったときには、迷わず嫁さんとの生活を選んでほしいと思います。
9月。
婚活イベントに初めて参加しました。
親切な職場の先輩が勝手に申し込んでくれたといういきさつはありましたが、自分は本当はどう思っているのか、そういう人が欲しいと望んでいるのか。自分の本心を確かめるいい機会だと思いました。
結果、良くも悪くも実感しました。あぁやっぱり自分は本気で望んでいないんだなと。少なくとも、まだ今の自分は。
今は、もっとやりたいことがある。それよりも大切なことがある。一方でこの気持ちすら覆すような思いが生まれたなら。
そんな自分の本音がよく分かりました。
2月
母が一型糖尿病を発症しました。
一型糖尿病は、生活習慣を原因とする二型糖尿病と違い、原因不明の自己免疫異常によってある日突然発症します。
母の場合も原因は不明。ただ、当時、いやそれ以前から母が抱え続けていたストレスは相当なものだっただろうと推察します。
一型糖尿病の場合、インスリンを出すβ細胞自体が不可逆的に破壊されてしまうため、二型と違って食生活の改善や運動等での回復は見込めないそうです。
現在のところ、本人の強い希望もあって食事制限と投薬治療によって何とか生活していますが、今後インスリン注射が必要になることもあり得ます。
幸い、妹が家から通勤してくれているため、平日のサポートはしてくれていますが、
父親は一型糖尿病がどういうものなのかあまり理解しておらず、また理解しようという姿勢が見えず、あまりよろしくない状況にも見えます。
父親は父親で、週休0日の365日勤務を十数年続けてしまったせいか、仕事以外の趣味や生きがいを失っていて、今に始まったことではないですが、この家族危ういなぁと感じることがしばしばあります。
だからというわけでもないですが、週末は、たとえ滞在時間3時間でも、なるべく実家に帰って、話を聞いたり、一緒に晩酌したり、ただそこにいたりしています。
祖母は、まだ生きています。
目が悪くなってしまったため、唯一彼女にとっての「仕事」だった、新聞を読むことができなくなってしまい、平日は、ベッドでラジオを聞きながらほとんど目を瞑って過ごしているようです。
週末に私が帰ると、大げさではなく本当に涙を流して喜び、台所まで出てきて一緒にご飯を食べます。
そして、私が帰る日曜日のお昼には近所のファミリーレストランまで出かけて、お気に入りの海老フライ丼とコーヒーゼリーを食べるのが、日課です。
祖母ももう95歳です。知り合いも友人ももう一人も残っていません。
いままでこれまでたくさんの人を傷付けてきた彼女を、本当の意味で想ってくれている人はきっともう、いません。
それはある意味、自業自得です。
私自身も、もう何十回何百回と奪われ、失い、憎み、哀れみ、冷静に死を望み。
だけど。だけどそれでも。
土曜日の夕方。日の落ちた真っ暗な部屋で。
ひとり、ラジオから聞こえる陽気なJPOP。冷えた空気、救急車の音。ラジオを消す音。静寂、暗闇。繰り返し。
母が働き始めたのは良いことだと思っています。
こんな歪な家の中にずっといたら壊れてしまう。実際壊れました。
母の祖母への言葉がさばさばしているのも仕方がないと思います。
実際、愛想をつかされてもおかしくないような言葉を何年も年十年も浴びせられてきました。人間だもの、そりゃ無理です。
だけど。だけどそれでも。
誰が悪いというわけでもない。ここに悪人はいない。
壊れてしまったものは直らない。離れてしまった心も戻らない。
祖母の生きがい。母の将来。父の意味。
さて、私は。
生涯介護者? ケアテイカー? プラケーター? 自分を捨てて諦めて? 違う。
答えならひとつあります。
ずっと、考えて考えて、やっと見つけた回りくどい方法。
私は私を諦めない。諦めた人間の優しさ安売りバーゲンセールにはしない。
だけど、まだ手放すつもりもない。
これまでの過去も呪縛も諦めも、ひっさげたまま、足をひっぱられたまま、胸を張りたい。
この暗やみの中、諦めかけてる人たちに一日でも一瞬でもいいから、ちょっ、お前何やってんの!?って笑える光をみせてみたい。
時間は戻らない。誤解もなくならない。嘘も本当も過去も未来も全部まとって。
努力しかできない。人と違ってもいい。刹那的花火を打ち上げ続ける自分すら肯定して。
進め。
よりよく。好きを形に。今までこれまで全部に応えるように。最期まで。
シャニマスのSSを書いてみた(2020.11.30追記)
それから三年後の有栖川夏葉とプロデューサーのお話
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11733054
それから三年後の有栖川夏葉とプロデューサーのお話です。
地の文を書くのが苦手なので、着想から完成まで半年くらいかかり、途中で何度もお蔵入りになりかけました。形になって本当によかった…
夏葉とプロデューサーの互いに互いを深く信頼し合っている二人の関係性が大好きなので、
「アイドル 有栖川夏葉とプロデューサーのエンディングがこんなプロローグだったらいいな」と思って書きました。
【アルティメットマーメイド】有栖川夏葉
夢に向かって真摯にストイックに突き進む夏葉とそれに応えるプロデューサー。二人の間の信頼感が伝わってくる素敵なシーンです。
雨ときどき、晴れ
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11763423
NOT≠EQUALのコミュを見て湧き上がってきた想いをそのまま書き並べるととんでもない長文になりそうだったので、SSという形にしてみました。
あのコミュの受け取り方はきっと人それぞれですが、私にはひとつのエンディングエピソードに見えました。
「アイドル 三峰結華」としてその選択は正しいし、もちろんそうでなければいけないんだけれど。
アイドルでない女の子「三峰結華」の想いが報われる世界もどこかにあってほしいな、と思って書きました。
手前味噌ですが、個人的には冷えピタからの流れがすごく結華らしいなって思えて好きです。
【NOT≠EQUAL】三峰結華
三峰結華の心の内を掘り下げ、ひとつの答えにまで到達してしまったようなコミュ。結華のライブスキルは自身の体力を削るものが多く、それが結華らしくもあり愛おしくもあります。
ヒーローの休日
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11868239
中学生になった果穂とプロデューサーのお話です。
SSを投稿したちょうど二週間後くらいに、公式から制服果穂の新規イラストが供給されてとてもタイムリーでした。
私たちは「今のままの果穂でいてほしい」って勝手に願うけど、やっぱり果穂も成長して大人になっていって。いつかは、あんなに心から憧れていた「ヒーロー」からも卒業する日が来るかもしれない。
その時、かつて好きだったもの、例えば果穂にとっての「ヒーロー」が、「ずっと好きなままでいなきゃいけない」とか「好きな振りをし続けなきゃいけない」とか、そういう縛りとか足枷になってしまうんじゃなくて。
「今までありがとう」って笑顔でお別れが出来たらいいなって思って書きました。
【新装備・バブルバスター!】小宮果穂
応援する人の気持ちもされる人の気持ちも知っている果穂だからこそ、分かってしまう嘘、どうにもならない部分がきっとあるだろうなって。
(2020/2/3 追記)
地方ロケの帰りにめぐるとイルミネーションを見に行くお話
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12309746
地方ロケの帰りにめぐるとイルミネーションを見に行くお話です。
11月くらいに地元の小さな公園のイルミネーションを見たのがきっかけで書き始めましたが、結局完成したのは翌年2月でした。(タイトルは力尽きました)
アイムカミングスーンのコミュ。なぜ自分がセンターなのかと悩む真乃。どんな悩みだと思う?という灯織の問いかけに対して、めぐるは「真乃が教えてくれたら、だけど……真乃の隣で、解決できることだったらいいなって思う」と答えます。
相手を思うからこそ、勝手に分かった気にならない。他人だから分からないことはあるし踏み込んじゃいけない部分もあるかもしれない、だけど、「わたし」はあなたの力になりたいと思っているよってことを真っすぐに伝える言葉選び。見事です。
めぐるのコミュといえば、感謝祭のエンディングがこれがまた本当に素晴らしくて、私の大好きなコミュの一つです。
【夏に恋するピチカート!】八宮めぐる
恋ってどんな感じなのかな、とプロデューサーに訊ねるめぐる。答えはまだ。だけどきっとすぐそこに。
(2020/5/4 追記)
いつかその場所に
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12792265
リアルの多忙でシャニマス2周年に関わることができずもどかしく思っていたところ、何か自分なりに感謝の気持ちを形にしたくて書きました。
普段は一つ書きあげるのにだいたい1か月、投稿前1週間は仕事以外の時間を全部注いでどうにか形にする感じですが、このssはゼロから投稿まで初めて一日で書ききれました。実写CMを見て感銘を受けた部分もあります。
シャニマスを始めたばかりの頃の理不尽にすら思えたWING優勝の高い壁。
それから、大切がゆえに何度も数を重ね、重ねたがゆえに忘れかけていたもの。
ちょうど2周年にあわせてプロデュサーカップが開催されていたこともあり、こんな形になりました。(プロデューサーカップ自体は嫌いじゃないです)
シャニマス2周年おめでとう。そしてありがとう。
(2020/11/30 追記)
恋人未満、恋人以上。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14100555
ちょこ先輩が可愛いことを知ってる方はおそらくたくさんいるかと思いますが、
それだけじゃなくて、智代子の強いところ、優しいところ、誰よりもアイドルにひたむきで真剣なところ。
そんな園田智代子の魅力を知ってほしくて、書きました。
誇張じゃなく書き上げるのに200時間以上(準備を含めるともっと)かかりました。
推敲する時間が取れず、大幅にカットしてしまったシーンもありますが、何とか形にすることができて良かったです。
智代子の可愛さ、かっこ良さ、愛おしさを少しでも伝えることができたら嬉しいです。