いつかの現在地

2019/8/30引越し

神様は乗り越えられる試練しか与えない

 

神さまは乗り越えられる試練しか与えないという。

嘘だ。

 

乗り越えられたら「試練」

乗り越えられなかったら「運命」

結果が出てからどちらか決めるだけの、百発百中の後出しじゃんけん

 

  

若い時の苦労は買ってでもしろと上司がいう。

嘘だ。

 

自分で自分のために頑張るのが努力。

向こうから勝手にやってきて否が応でも頑張らされるのが苦労。 

トマトはいじめるほどに甘くなるけど、枯れた花は戻らないし死んだ人は蘇らない。涙の数だけ強くなれるとは限らない。

 

 

臭いものにふたをするなと批評家がいう。

嘘だ。

 

そういうあなたもトイレとキッチンを分けて暮らしてる。

現実だから事実だからという理由だけでずっと直視していたら鬱になる。使いたいときだけ使うだけの便利な剣言。

 

 

かもしれない運転をしなさいと教習官がいう。

嘘だ。

 

その角から自転車が飛び出してくるかもしれない。ミラーの死角に子供がしゃがんでいるかもしれない。

どんなに確認しても100%安全である保証はない。

本当にかもしれない運転をしようとしたならそもそも一歩も動けない。自己責任で生きるために必要なアリバイ作り。

 

 

何が正しいかよく考えて行動しなさいと先生がいう。

嘘だ。

 

考えれば時間がかかる。

時間がかかれば答えも変わる。

今選ぶことに意味がある。選ばなくても選ばないを選んだことになる。

進むには間違わなきゃいけない。間違ったら立ち止まらなきゃいけない。よく考えることと正しい答えを得ることはイコールじゃない。

 

 

 

もうどうにもならないと僕がいう。

本当だ。

 

過去は変えられない。失った時間は戻らない。

隠しても消えない。

傷付けたくないから一歩も動けない。

間違えたくないのに、間違えないままでは進めない。

 

もうどうにもならない。

 

 

 

まだどうにかなるよと君がいう。

 

過去は変えられないし、失った時間は戻らないけど、今はまだ続いてる。

隠しても消えないけど、重ねることはできる。

傷付きながら一歩は動ける。

間違えたくはないけど、間違えながらなら進める。

 

ほら、まだ。