いつかの現在地

2019/8/30引越し

【ミリオン4th】人生初のアイマスライブに参加してみて(感想)

 
※長文・駄文注意です。
 
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アイドルマスターミリオンライブ!4thライブ『TH@NK YOU for SMILE』
1日目、2日目に参加してきました。
 
 
正直言うと不安でした。
 
ミリオンのゲームの方は2年以上遊んでいるとはいえ、深くは知らないアイドルの子もいるし。あんまり聞いたことのない曲もたくさんあるし。
 
声を演じられている方が、なんていう方でどんな人なのかも知らない人もいっぱいいるし。
 
ライブのお約束とか勉強してないし。
会場の雰囲気についていけるか分からないし。
隣の席の人に迷惑かけたくないし。
 
でも、知らないわからないより何より不安だったのは、『期待はずれだったらどうしよう』という不安でした。
 
 
私はなかなかにめんどくさい人間で。
 
ニコニコでも掲示板でも、
「最高だった」「鳥肌立った」「泣いた」
アイマスのライブについて聞こえてくるのはそんな話ばかりで。
 
おおげさなんじゃないの?
補正かかってるだけでしょ?
本当に好きなの?騒ぎたいだけじゃなくて?
 
そんな冷めた気持ちが無視できなくて。
 
 
キラキラしてるのかな。
すごく楽しいのかな。
感動できるかな。
 
まだ知らない当日のことを想像しては、湧き上がってくるそんな当たり前なワクワクを一生懸命塗り消して。
 
期待しすぎないように、想像しないように。
 
 
ふーん、こんな感じなんだ。
正直期待してたよりちょっと…。
 
そんな風になるのが嫌で、臆病な私は自分の気持ちを平らに平らに。
それでもライブの一週間前からなんとなくいつもどこか落ち着かなくて。
 
 
3月10日金曜日。
前日までヒヤヒヤでしたが、どうにか無事に有給を取ることができて。(同じ係のみんなは多分大変だっただろうけど)
 
新幹線で3時間かけて辿り着いた東京駅。
九段下の坂を上って初めて見た武道館は、想像したよりも小さかったです。
 
でも、そこで見た昨日と今日の景色はきっと一生忘れません。
 
 
2日目のライブを終えて、2階席の急な階段を下り、外へ出るとちょっと肌寒くて、苦手な人混みに流されるようにして歩く。
 
それでもずっと身体中を包んでいる高揚感、充実感。今も。
 
嬉しさ?楽しさ?
なんだろうこのあったかい気持ち。
 
 
 
【3月10日(金) 4thライブ1日目】
 
アイマスライブどころか、ライブやコンサートの類自体初めてで、臨んだ1日目。
席は2階のスタンド席。
 
開演前のBGMにすら合わせる参加者たちのコールの練度に気圧されつつ、
注意事項のアナウンスの後、暗転した中に浮かび上がったサイリウムが本当に驚くほどにきれいで、なんだこれって思いました。
 
 
1曲目が始まって、すさまじい歓声とともに揺れる光の一体感。
1日目はよく分かんないし、座ってみてればいいやなんて、何の装備も持たずに来てしまったことを激しく後悔。
2階席の比較的上の方の席だったからかもしれないけれど、会場全体の光が同じ方向を向いていて。
 
開場前、会場付近にわらわらと集まっていた奇抜で平凡で個性豊かな有象無象たち(←失礼)が、いざ開演してみると、信じられないくらいの一体感で光の海を作ってる。
 
私も有象無象の中に加わりたい…!
明日はまず真っ先にペンライトを買いに行こうと決めた瞬間でした。
 
 
そんな反省もありつつ、元気いっぱいに歌って踊るサンシャインシアターの皆さんを眺める。
かわいい。とかくかわいい。(語彙力喪失)
 
1日目は、それこそ太陽のように!熱く!がテーマのようで、アップテンポで激しい曲が多くて、
あんな激しく踊りながらしかも振り付け間違えないようにしながら歌うとかどんだけ練習したらできるようになるんだろう。とか冷静に見ながら。
 
みんな笑顔で歌っているけど、やっぱり緊張してるんだろうなっていう部分が伝わってきて。
 
当たり前ですよね。
これだけ大勢の前に立って、マイクが自分の声だけを拾って響き渡って。
 
私ならと考えただけで、頭が真っ白になります。
しかもカメラに撮られているし、映像残るし、やらかしたらどうしようって怖すぎる。
 
緊張してないわけなんかないのに、笑顔で楽しく、そう見せたい!って姿勢が、
こうやって見ている実際の距離感以上に、ああ、同じなんだ(同じわけないけど)って思えて。
いつでも笑顔で絶対ぶれない隙を見せない、そんな完成された幻想じゃなくて
 
普通に、普通の女の子なんだ。って近くに感じられて。
だからこそ、支えたい、応援したいって自然とそんな気持ちが湧き上がってくる。
 
そんな湧き上がってきた気持ちを、声や拍手や光で届けたいってやっぱり思う。
 
 
個人的には後悔が残る1日目だったけど、1日目終えて一番は
 
足りない部分はあるかもしれない、だけど今は、「いまの自分に届けられる最高のもの」を、見せたい示したいっていう出演者みなさんの思いを強く感じました。
 
なんかめっちゃふわっとした話になってしまいましたが、サンシャインリズムで一番好きな「NO CURRY NO LIFE」とかリコッタ好きにはたまらない「HOME, SWEET FRIENDSHIP」とか聞けたのが嬉しかったです。
 
 
 
 
【3月11日(土) 4thライブ2日目】
 
私はそもそも、アニメでも映画でも、作り手側が表に出てくるのが好きじゃありませんでした。作品だけ見せてくれればいい。中の人とか興味ないし、イメージ壊れるから出てきてほしくない。
 
そんなスタンスでした。というか今でも割とそんな感じです。
リアルなアイドルにも、そもそも芸能界自体にまるで興味がなく…。
 
じゃあなんでそんな私が、アイドルマスターをこんなに好きになっちゃったんだろうって、時々考えていました。
 
その答えをようやくここで見つけられたような気がします。
 
 
中の人が表に出てくることが珍しくもなんともない昨今ですが、
 
私もだいぶ古い人間なので、アニメのキャラクターとその声を演じている声優さんとの関係は、100%イコールとは言わないまでも、リアルと二次元を繋げるほとんど全部を占めているように思います。
 
自分の好きなキャラの声や言葉が、事実、その人の口から発せられているんだから。当然といえば当然です。
 
ファンからしたらイメージと違うってなるかもしれないし、声優からしたら一生懸命やってるのにそんなどうしようもないところで勝手にがっかりされるのは不本意だし。
 
だから、極力、中の人は表に出て来てほしくないと思っていました。
 
 
じゃあなんで、アイマスは違うんだろう。
 
アイドルのお仕事は、夢を見せること。
冷めた言い方をすれば、夢とは将来の夢でなく幻の方の夢で、偽り、嘘です。
 
夢と言えば聞こえはいいけど、言い換えてみればそれはただの嘘です。
 
楽しくないけど笑う。嬉しくないけど嬉しいって言う。
 
 
嘘、虚構、幻想。偶像。
なんかアイドルの原義そのものですね。
 
「ステージでは笑顔のトップアイドルだって、その裏に苦労や悩みがないわけがない。」
 
ゲッサンミリオンライブ3巻のジュリアのセリフです。
そしてこう続きます。
 
「応援するファンでさえも気付いてる、アイドルは夢だけでは語れない」
 
多分そういうことなんだと思います。
 
 
アイマスって、多分、初めから嘘って分かってるんです。
 
その〇〇っていうアイドルは現実には存在しなくて、作り物だって分かってる。
 
 
その大好きな嘘を、みんなでみんなの好きを持ち寄って、形作っていく。でも絶対に完成することはない。
 
声を当てている声優さんも、嘘を作っているその中の一人にすぎない。イコールでは結べない。分身じゃない。
 
二次創作で絵を描く人。SSを書く人。同じように、声を当てて、しゃべって歌って踊る。嘘の作り手の一人。その一方で夢を見ているファンの一人でもあって。
 
 
そんな絶対に叶わないと分かっている嘘を少しでも形にするために、表現するために、一生懸命一生懸命。
 
そしてプロデューサーたちもまた、こんなにもひたむきに頑張ってくれている。真剣に向き合ってくれている。そんな声優さんたちを見て。
 
自然とこみあげてくる「ありがとう」の気持ち。
 
アイドルに。演者に。みんなに。
 
 
好きが好きに連鎖して繋がって。
 
最初求めていたその嘘は、絶対に叶うことはない。
そのアイドルは間違いなく存在しない。
 
現実にはいないのに、現実にこんなにも多くの力を与えている。
多くの人の心に、その存在を刻んでいる。
 
これがアイドルの力でなく、何なのか。
 
 
 
ミリオンライブが大好きな人。
声優さんが大好きな人。
全然知らないけど友人に連れて来られた人。
 
会場に集まった人たちの目的はきっとそれぞれバラバラです。
 
出演者のみなさんの想いの形や大きさだってきっとそれぞれ違うはず。
自分に重ねてみたり、あくまでお仕事と割り切っていたり。
 
それが全部集まって
あの光の洪水を生みだし、一体感を作り、うねりとなって会場に響きわたる。
 
 
MC中に、過去のイベントでの悔しさや、アイドルの想いに応えられるだろうか、この曲を伝えられるだろうか、そんな気持ちを吐露する演者たち。涙が波及して、上手くしゃべれなかったり。
 
そんな姿にありがとうって、頑張って、って。
 
 
次から次へと作品が作られ、その時話題になったアニメでも1年もたてば興味も薄れ、ファンも中の人たちも次に進んでいくし、そこにこだわってばかりではいられないこのご時世。
 
そんな中、1度決まったキャラクターを何年も演じ続けていかなくちゃならないことは、中の人にとっても途中で抜けられないし、重たいことだってあるだろうと想像する。
 
他の仕事だってあるし、いつもそのアイドルのことだけ考えてるわけじゃない。
それは僕らも同じこと。
 
そこに見えている、演者たちの笑顔や涙や、伝えられる言葉やエピソードだって、全部ではないし、そこにもまた嘘や幻想もあるに違いない。
それも僕らと同じこと。
 
でも、それでも。
 
 
あの時、あの場所で感じた、届けたかったもの、届いたものは確かにあった。
 
あの場所にいられて本当によかった。
 
 
 
1年前の悔しさを晴らせる、4年間も同じことを夢見て頑張れる続けて行ける作品、そんな幻想がはたしてどれだけあるのだろうか。
 
現実の人間たちが、願いつくる、大好きな幻想。
幻想だからいつか絶対に完成しない。だから続いて行ける。
 
この出会いにありがとう。
素敵な時間をありがとう。
 
ああ、まんまこれ「Thank You!」の歌詞だこれ。
 
 
アイマス歴3年程度のにわかな私がこれだけの心の震えを感じるんだから、
 
もっとずっと応援してきた人、深く応援してきた人たちの思いがどれほどのものか、想像もつきません。
 
2日間、本当に最高の夢を見させてもらいました。
 
 
 
私はミリオンライブ!が好き。
 
自分がいいなと思ったから。心が震えたから。
好きという気持ちに垣根はない。
 
 
私は、私が好きだと感じるものを大切にしたい。
 
私が好きだと掲げるいろんなものに、恥ずかしくない自分でありたい。
胸を張れる自分でありたい。
 
 
ミリオンライブ!素晴らしいです。
だってこの私が言うんだから、間違いないです。
 
そんな風に言えるように。
 
 
私もまた、そんな幻想の作り手であり続けたいと、そう強く思いました。