いつかの現在地

2019/8/30引越し

ターニングポイント2

自虐、自己嫌悪、自分不信、それでいて自尊心、世間体を意識する心、妄想、正義感、向上心。
自分を良くしようという心、物事の核心をとらえようとする心。
それゆえの自虐感、自責の念。

自分ばかりが苦労しているという自分への労り、励ましと弱音。

そのことを自己を良く素晴らしくしようとする心が責める、叱る、言い訳だとはき捨てる。
自分の苦労を認めてくれない。
それでもこれは辛い。周りの高校生たちはこんな苦労、苦しみなんて受けていないに違いないと思う。
それをまた自分をよく在らせようとする心が、罵り踏みにじる。
周りと比べるなと。お前が弱いだけだと。こんな苦労を苦労と言っていてはダメだと。
じゃあ頑張ろうと思う。もっと前向きに考えてみようと思う。
しかしまた自分の目の前に置かれた状況を見るとまた心たちが動きだす。
この後、自分の中で起きる葛藤を察して、ああもう止めてくれよと言いたくなる。
言いたくなるだけで言いはしない。
最近はなぜ自分が言い訳しないのかさえ分からなくなってきた。
よくあろうとしているのか。カッコつけてるのか。諦めたのか。

話しても通じないことはある、という言葉が浮かぶ。

それはあの日の出来事。どんなに懸命に、涙を流して話したって通じない人はいる。こともある。
そう結論付けいている。
まるで漫画の主人公が持っている暗い過去を、自分も持っているとしたいように。さもその言葉には過去に裏付けされた深い意味があるのだと言いたげな、それを言い訳として使い、深きを知る者を気取りながら。

そう向上心は冷静に見破り、非難する。

言い訳を許さない、苦労を認めない。

僕は追い詰められていた。