いつかの現在地

2019/8/30引越し

ターニングポイント3

後から眺めてみれば全然大したことのない苦痛。
でも日記に記された自分の思いは確かなもので、
彼は確かに苦しんでいた。

特別貧乏というわけでもお金持ちというわけでもない。

両親を亡くしているわけでもなく、虐待があるわけでもない。
周りから見ればただの仲良し家族。

何が大変だったのか、どんな苦労があったのか。

分かりやすく説明できない。伝わらない。

だから日記を書き続けていた。

気のせいだった、思い込みだったで今の自分が済まされてしまわないように。
理解してもらえるかもしれない唯一の人間である未来の自分に読んでもらえるように。
確かに自分の高校生活はこうあったんだと残したかった。