いつかの現在地

2019/8/30引越し

現在地(2014/9/21)



何度繰り返してきたか分からない。

理屈だけ。気持ちだけ。


力ない自分を嫌い、道を探した。
見つけた道の始まりで、歩みを止めた。

道を探し示すことは結構得意。
でも、その先へ自ら自分の足で進んだことがいつ幾回あったっけ。


楽な道ばかりを選び、幻想の中で成就する。あげくは他者にそれを求める。
勝手に期待して、勝手に幻滅する。

無双。限界突破。逆境から報いる一矢。届く願い。
そんな逃避。投影。


想いだけじゃ戦えない。想いがなくちゃ戦えない。

体力全快のレベル1。使いようがない。

そんなこと言ってる今からまた歩き出せばいいのに。そんな自分に嫌気が差したとか言って小休止。

別にこんなの特別じゃない、自分だけだとは思わない。だけど。


思い起こせば、高校入試。嫌々ながら頑張った。
多分人生の中で最も机に向かった、一番勉強した時代。逆に言えばそれだけやってこの程度。

大学入試。しんどくない程度に頑張った。普通に遊んでいた。徹夜なんて一回もしなかった。
力は不足していたのに、本番(入試)で練習(模試)以上の得点をたたき出して、運よく通った。なんでだよと思った。

採用試験。諦めていた。どうあがいても無理だった。
積み上げられたピカピカの参考書。残された時間。自分のスペック。無理だと分かりつつ本番に臨み、やっぱり手も足も出なかった。将来の去就不明な自分がある意味で周囲に対しての復讐だと思いながら、ざまぁ見やがれと将来を考えている振りをしていたら、内定が決まった。意味が分からなかった。


なぜだかいつも自分は実力以上の幸運によってここまで来てしまっているのに、自分以外に誰もそれを知らない。話したって伝わらない。

その背景には、生きること自体に疲れてしまった状況。今を生きても、明日を生きようという力まではない。いつ終わってもいい。はやく終わってほしい。そんな自分があった。そんな過去の自分を責められない。多分自分なりに精一杯だった。


私が努力僅少で次々習得していく天才ならそれでもいい。でもそうじゃない。

本当は力なんてこれっぽっちしかなくて、積み重ねも乏しくて、適性があるわけでもない。

だから今からでも、乏しくても、一つずつでも、進んでいこうと思った。
思っただけ。思ったほど進んでいない。また繰り返す。


「お前いつも口ばっかだな」

なんて言う人がいない。自分以外に。
なんだかんだで上手くやってきてしまっているから、周りはそれに気付かない。
力もないくせにここにいる。

一度思いっきり失敗してしまえばいいのに、なかなかしぶとく今なお上っ面でこなしている。情けない。


なぜか期待される。よく頑張ってるよと言われる。お前ならできると思われている。

嬉しくないわけじゃない。
周りが自分をどんな風に見ているか、そんなの知らない。変えようがない。かっこつけて言えば、知ったこっちゃない。

だから自分は、せめて自分だけは、本当の自分のレベルを、限界を、現在地を、見失っちゃいけない。



この場所に見合うだけの力を持ちたい。
この人あの人に感謝を示したい。支えてあげたい。

そんな想いはある。想いだけなら。


だから進みたい。
自分で、自分の足で、自分の意志で。

という想いはある。想いだけなら。


今こそ、そんなループから抜け出したい。
今日から、一歩踏み出したい。


という想いは(略)





進む道は見えてるのに迷走から抜け出せない、そんなじれったい現在地。

今年も残り、3か月と9日。この自分はどこまで進めるだろうか。