いつかの現在地

2019/8/30引越し

私にとっての「プラリネ」

 
 
 
「プラリネ」
 
作詞:きみコ
作曲:佐々木淳
歌 :ジュリア(愛美)
 
 
THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 04 に収録されている曲です。
 
この曲は、アイドルマスターミリオンライブ!というスマホゲームのキャラクターが歌っている曲、いわゆるキャラソンです。
 
私はこの曲が大好きです。
 
 
アイマス楽曲の中で好きな曲だとか、もはやそういうカテゴリ別ランキングの話ではなく、一つの曲として、この曲が大好きです。
 
 
多分この先ずっと、私はこの曲を聞き続けるし歌い続けるだろうなという、一生好き続けるだろうという、私にとって特別な曲の一つです。
 
 
 
本来、この曲で歌っている意味っていうのは、
 
「ロック歌手になるという夢を抱き続けてきた少女が、その夢を諦めかけた時、思いがけず違う道(アイドルになること)へ進むことになって。やってみたらそれなりに楽しくて充実しているんだけど、でもやっぱり心の奥にはずっと、くすぶってる想いとか後悔とか、本当は逃げてるだけなんじゃないかという後ろめたさや不安もあって。
確かに今いる道(場所)は、最初夢見てたものとは違うけど、そんな不安も、後悔も、悲しかったことも、全部持って進んでいこう。この道を示してくれた「あなた」と二人で。新しい場所へ。新しい私へ―。」 
 
 
と、おおよそこんな意味なのかなと私は思っています。(勝手な想像も入ってます)
 
穏やかに始まるイントロも、徐々に上がっていく熱いメロディも、最高です。心が震えます。
 
 
 
そして私にとって、この曲「プラリネ」は、私の在り方そのものです。
 
 
 
唐突に何言ってんだコイツ。
 
でも率直な気持ちです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、私の在り方、在りたい方、そのものです。
 
 
今の自分を形作っているすべてのものへの感謝と自信を伝える歌。
 
 
 
 
以下、完全に私の自分語りです。
 
私はこれまで、特に学生時代、人と同じような生き方ができませんでした。少なくともそう思ってきました。
 
それは、家族の問題だったり、自分の問題だったり。
 
 
恋に部活に勉強に、打ち込んだり悩んだり、そんな周りの学生たちをうらやみ、妬み。
そんな風になれない己の環境を、家族を、自分自身を、うらみ、憎しみ。
一人で泣いて、周りには笑顔を見せて。そんな高校生活。
 
サークル、旅行、将来の夢。一つとしてやりたいことなどなく、ただ一人になりたくて。
疲弊した家族。痛みの連鎖。歪みの堂々巡り。死ぬとか、死ねとか、毎日毎日。
ただ生きながら終わりを待っているだけ。そんな大学生活。
 
でもそれだけじゃない。
楽しいことだってちゃんとありました。支えてくれた人もものもありました。
 
不幸自慢じゃない。ただ示したい。今いる自分で。
それが無価値なんかじゃなかったってこと。無意味なんかじゃなかったってこと。
 
 
数年来、ずっと抱いていたそんな私の想いを、たった5分足らずの歌詞とロディーで叶えてくれたのが、この曲「プラリネ」です。
 
 
 
「あなたからもらったこの場所で」
「あなたからもらった何もかも」
 
 
私にとっての「あなた」は、
 
今まで、ここまで、出会ったすべてのもの。
人、もの、色、音、見た景色、過ごした時間、感じたこと。すべてのもの
 
そして何より、途中でやめたりせず、ここまでちゃんと生きてきてくれた、全部の自分。
 
 
「悲しくったって悔しくたって」
「嬉しくなって優しくなって」
 
 
目を背けるわけじゃない。確かにあったよ。暗い気持ちも。不幸ぶるのも違う。明るい気持ちもあったよ。だから全部ひっくるめて。
 
 
そんな数えきれないほどの「あなた」のおかげで、今、私はここにいるよ。意外とちゃんとやってるよ。
 
そんな感謝を込めて。
 
 
そして、そんな「あなた」たちが支えてくれている今の自分が無価値なわけがないでしょ?何もできない、そんなわけないでしょう?
 
自信を込めて。
 
 
「後戻りできないくらい遠くまで来たんだもう」
 
 
過去は今さら変えられない。そんなことは分かってる。
 
無駄な時間を過ごしてきた?振り返っても何も残らない?本当にそう思う?
 
 
なら、見せてあげるよ。
こんなにすごい今の自分がいるのは、そんなに最高な「あなた」たちがいたからだってことを。
 
 
「まだあたしにだって出来ることが星が降るように光るよ」
 
 
ビビりで、不安で、怖くてたまらなかった私が、いつの間にか手を引いて、じゃあ私が「あなた」を連れていくからと、一緒においでよと言えるほどに力強く、駆け出していく。
 
そして、そんな自分は、「あなた」がいたから今ここにいる。
 
そして、いつか、私が誰かにとっての「あなた」になれるように。
 
 
「未来はきっとこどもみたいに信じるほどに光るよ」
 
 
ああ、なんだ。まだちゃんと持ってるじゃないか、信じる力。夢見る力。
ほらちゃんと進めるじゃん。もっと先へ。
 
 
そんな無限ループ。
 
 
 
「いやいやこの歌そんな意味じゃないから」
「勝手に歪曲しないで」
 
って言われちゃうかもしれませんが、私にとっての「プラリネ」は、
 
言葉になんか列挙しきれないたくさんの感謝と、過剰でも過小でもない確かな自信と、これから先の自分へ込めるありったけの思いを、まとめてのっけて届けてくれる唯一の曲です。