いつかの現在地

2019/8/30引越し

政治的ブーメラン




おそらく私は、政治的無関心に該当します。

支持政党はありませんし、関連ニュースに全然興味もないです。投票には行きますが、適当に書くか白紙で出します。ポリティカルアパシーです。


そんな私でもここ最近、戦争法案だとか強行採決とか、そういう話題をよく耳にします。

法案の細かい内容とか知りませんし、歴史的背景とか知識とか貧弱です。もっとも、すぐさま自分の生活に大きな影響でも及ぼさないものでも限り、詳しく知りたいという気持ちも大してありません。


だからこれは、街を歩いていて聞こえてくる上辺だけの情報しか持たない無関心者の垂れ流す戯言です。






「戦争させない!」「平和国家としてうんたら」


一番よく目にする主張です。正直これが一番ひっかります。

そりゃ戦争歓迎な人間や業者が全くいないとは思いませんが、大多数は戦争なんかしたくないと思ってるに決まってます。

戦争したくないから戦争したくないって、理想を主張するだけが政治なら小学生にもできます。
実現不可能な100点満点の理想より、100点を目指した上で創り上げた70点の答えを求めてください。




「戦争させない」?

いついかなる時も法定速度しか出せないパトカーに果たして何ができるのかという話です。
丸腰で対等な交渉の場に着けると思えません。



「対話と交渉、相互の連携でうんたら」

対話と交渉、連携で、本当に争いを回避して物事を解決できると思うなら、なんで「選挙」とか「多数決」なんて「争う」方法で政治やってるんでしょうか。

それなら、始めから政党なんて作らず、多数決などせずみんなで話し合って、誰もが尊重され納得し救われる答えを選んでいったらいいんじゃないでしょうか。


そんなこと現実にできないって当然に分かってて、どんなに伝えても伝わらない、分かり合えない部分があるから、多数決なんていう争った結果で、現にいままさに政治やってるくせに、それを戦争を回避する手段として挙げていること自体が、自己矛盾も甚だしいです。


同じ国内、たかだか十数個の政党という集合体同士ですら分かり合えないくせに、訂正不可能な思想掲げて鉄砲撃ちこんでくる好戦的な連中相手に、どうやって折り合いをつけようというのでしょうか。




戦争法案を通そうという与党をすら、対話と交渉、相互の連携でうんたらで説得できなかったあげく、議長の席におしかけて服をひっぱって大声を上げて妨害して。


これのどこが平和なんでしょうか?

議会内ですら平和的解決が図れないくせに、戦争せずとも対話や連携でどうにかできるなどと、美しく無責任な幻想で、無知な子供やおばあちゃんたちをだまして。やってることが姑息です。

幻想を魅せるのはアイドルのお仕事です。
政治家はちゃんと現実を見せてください。




駅前で配ってた某政党の広報誌。「強行許せない!怒りの声続々!」

そんなプラカードを持って写真に写る集会参加者の方々は、みなそろって笑顔です。実に楽しそうに怒ってます。この人らホントに何がしたいんでしょうか。一生分かり合える気がしません。


今、本当に一生懸命、余裕もなく、必死に生きてる人たちに、こんなイベントに参加する時間があると思えません。
日頃のストレスや理不尽を発散して精神的健康を図っているのならそれはそれで結構なことだと思います。

美しげな言葉と借り物の正論ならべたてて、ただ気持ちよくなってるだけならマジで帰ってください。





戦争なんかしたくありません。

忙しくも穏やかで不条理ででも救いもある今の生活を、失いたくはありません。


だから、ただ、だだこねてるだけみたいな政治家や団体の断片的な主張を聞いていると何言ってんのってなります。