いつかの現在地

2019/8/30引越し

帰省。しかし…


クリスマスも終わり、下宿している学生にとっては帰省シーズンですね。

で、私も明日から帰省するわけなんですが・・・、非常に微妙な感じです。


家族が自分の帰りを待ちわびているのは、
週2回家からかかってくる電話から明々白々なのですが、
気分が乗らないというか、腰が重いというか…。


故郷は嫌いじゃないし、
おいしい手料理をふるまってもらえるしそりゃ嬉しいのですが、

去年、おととしの状況があまりにひどかったので、なんとも気が進ない…。




何がひどいって、鼻水がホントに酷くてリアルに死ぬかと思いました。

汚い話で申し訳ないのですが、本人にとってはなかなか切実な話なのです。


鼻水の辛さは、経験のある人とそうでない人でずいぶんイメージが違うと思いますが、自分の場合は生きる力を根こそぎ奪われるようなレベルです。
絶望状態といっても過言ではありません。生きてること自体がおっくうになります。

大袈裟のようですが、自分の場合はそうでした。

今の自分のヘタレ特性に根ざしている一番大きな原因だと思っています。



私の場合は何が原因なのかははっきりしませんが、アレルギー性の鼻炎であることは確かなようです。


とにかく、家に入るとじわじわと沸き起こってきて、
もう30分くらいでティッシュが手放せなくなります。

夜になるころには、すでに鼻の周りは赤く腫れてぼろぼろ。目は痒いし、くしゃみは出るし散々です。

このくらいは花粉症の方やそうでない人もなんとなくイメージがつくかと思いますが、
鼻水の苦痛はこれだけじゃありません。



もう、ホントに尋常じゃないほどの勢いで鼻水が出てきます。

おととしは、9日間でティッシュ10箱+トイレットペーパー数本消費するという勢いでした。

何か勉強しようと思ったら、
鼻かむ→ペンを持つ→くしゃみがでる→鼻かむ→くしゃみがでる→鼻かむ→…
これのループです。

起きている時間の半分くらいは、鼻をかむorくしゃみをする作業です。


なので必然的に常時「鼻せん」状態になります。両方鼻せん状態です。
そのまま家の中をうろうろするのもアレなので、家の中でもマスクを着用してます。

しかしそのままだと喉に流れてきて、後で結局苦しいことになるので何分かおきに、
鼻をかんで取り換える必要があります。

ええ、本当に汚い話ですね。
不愉快になるほど汚い話です。
でもそれが実際自分の身に起きて、目をそむけることもできません。


カッコ悪いとかそういうことを言っている余裕はありません。

こんな状態では当然外へ出る意欲は起きません。


これだけで大抵のことができなくなり無気力になります。



さらに、アレルギー性の鼻炎なので、目にもダメージがあり、涙は出てくるわ痒くてたまらないわで、目を開けているのが辛い状況に陥ります。

当然、日常生活に支障をきたします。
こんな状態で車の運転なんてしたら5分で事故る自信があります。

これによって、テレビを見ることにすら、全力で取り組むことが必要になります。



寝るときはさらに酷いことになります。
アレルギー反応に加えて、鼻水が自然と喉に流入するので、
「呼吸をしようとしないと呼吸ができない」レベルになります。

一つ一つの呼吸を意識して行わなければならない。なんて、
平和に生活している間では、全く考えてもみない苦痛です。

想像しづらいかと思いますが、これは精神的にかなり来ます。
皆が当たり前のようにしているものをすべて意図的に、イメージとしては手作業で行っていくようなものなので精神的なエネルギーを相当に消費します。

そして鼻をかむために何度も起き上がるので、寝るタイミングがありません。

必然的に睡眠不足になります。
その繰り返し作業に精神も疲労してきます。





まぁ、こんなようなペナルティを負ったまま、
歓迎の食卓や雑談に参加することになるので、家族になるべく心配させないように、楽しんでいる様子を見せられるように頑張ります。

家族も、こっちの具合の悪さにさすがに気付かないわけがないですが、
鼻水程度なら、ちょっと風邪っぽいくらいでごまかせます。

しかしまぁ、
呼吸を少し強くすると咳が出てしまうので、喋りたくても口を閉ざしがちになります。



結局、何が一番しんどいかと言えば…。

症状の苦痛に加えて、家族に気を遣われないように頑張るのが一番しんどいです。


家族や周りの目がないところなら、どれだけ音を立てて鼻をかもうがゼーゼー息をしようが、心配も迷惑もかけないで済みます。

なので、寝るときは離れの部屋で一人でいられるので、多少呼吸困難にはなってもまだ気は楽です。


せっかく家に帰ってきて、終始苦しんでいただけで終わったということになったら、どっちにとっても良くないですよね…。

それだけは避けたいと思って頑張るのですが…、どうなんでしょうかねー。


病院でもらった薬もほとんど効かず、
せっかく帰省しているのに、中身は「孤独な戦い」みたいな感じですね。


で、まぁ上に挙げたように、
常時ダブル鼻せん装備だの、後鼻漏をティッシュに吐き出すだの、
服とか化粧とかで自身を着飾るという以前のことをやってると、

外に出る意欲は衰退するし、自信も低下するし、「ヒマだー」とか言える贅沢さを身にしみて覚えてしまうわけです。


それが経験として、さして体調も悪くない下宿先の生活においても、消極性を誘導しているんじゃないかな―と思うわけですね。



こんな人を不快にさせるような記事を書いて何がしたかったのかと言えば、

帰省する前に、
これからくるであろう一週間弱の孤独な戦いへの覚悟を決めたかったわけです。