日記1
6/12
父の口から出てきた言葉。
ワールドカップどころじゃないわ。生きるので精いっぱい。金食い虫。
今のあなたの充実度は?と聞かれたら限りなくゼロに近いと答えるだろう。今はもう何がしたいのか分からない。隠してるから分からない。
近所や世間の評価なんてクソ喰らえだ。外側のほんの一部しか見えていないくせに。
英検落ちた。通信教材も止めたい。兄みたいに安定して、継続してというのは苦手だし、気持ちに波があるから向いてない。
母は言った。「あんちゃみたいな積み重ねは(あんたには)ないんだよ。どうするの。」やはり比べられる。所詮勉強の結果だけをだ。
なぜ兄は大学に受かったのか?コツコツ勉強してたからだ。大抵ここで質問は終わるんだ。だけどそれも勉強してたという結果を比べてるだけだ。なぜ兄は勉強できたのか?それは兄の素質、継続力だけじゃない。大きな理由は、兄はうちの家庭事情から離別したからだ。そう。兄は家の中のゴチャゴチャした特に祖母祖父のいざこざにはほとんど干渉しなかった。だからだ。
兄の時には、兄が離れで勉強していても、僕が家にいたから何とかなっていた。だが今は、僕がそれを実行したら、妹は部活で帰ってくるのが遅いし、家にいる時間は少ないので誰もなんとかする人がいない。
僕は爆発するべきなのか。すれば後悔は必至。このままいったら二人が死んだ時に僕は多分泣けない。胸にいろいろ溜めてる時は素直になんてなれない。山ほどの悩み、重み、こんな苦労してんだよと、誰かに理解してもらいたい。しかし、実際は言ってもちゃんと伝わらないと思うし、大したことないように思われたりもするだろうし、それに自分の話で人物像が勝手な風に他人に描かれてしまうかもしれない。祖母にだっていいところはあるし、感謝してる。
はぁ。他人の話を聞いてるとみんなちっちゃな悩みばかりで、自分ばっかりと思ってしまう。
6/30
いつも通りの学校。そして授業。ずっと出続ける鼻水が嫌でたまらない。先生は怒っている。
もう、なんなんだよ。すべては結果。みな結果を見てあれこれ思う。そのうちでどんなことがあって、どんな状態だったか誰も知らない。誰も考えようとしない。考えようとしても分からない。結果結果結果だ。
世間話やら、あの子はかわいそうだ。三年前にお母さんを亡くして、それでも頑張って○○高校へ入って、早稲田大学に行ったんだで。云々…。
早く親を亡くしたとか分かりやすく目に見える(文や言葉で表せる)苦労には、皆、当然目がいく。こんなこと言ったら、そんな人にぶん殴られそうだが、母がいようがいまいが苦労はするのに。母を亡くした気持ちなんてちっとも分かってないくせに、そんなことを言うなと言われそう。
だが、あんたは僕の苦労を知っているのか?母親がいたら苦労がないわけじゃないんだ。僕の苦労をちっとも分かっていないくせにそんなことを言うな。と思う。
あらら、じゃあお前もやっぱり苦労しているんだねぇって同情してもらいたいんじゃん。世間の声なんてどうでもいいとか言っていたくせに。
……矛盾か。うん、なんだかんだ言っても僕は自分の苦労を誰かに知ってもらって同情してもらいたいんだ。もっともっと苦労してきた人なんて山ほどいるのに。…それは弱いことなのか?卑怯なことなのか?