いつかの現在地

2019/8/30引越し

最初で最後の最高の舞台

 



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一年前、いや本当は二年前からずっと

歌うことを本当に真剣に頑張る」なら、何か目標を決めておきたいなって考えた時、じゃあここをゴールにしようと、一人ひそかに決めていた場所です。


まぁ、一年くらい前の記事でも書いてましたよね。

 


というか正直、ハガキ選考はただの運なので、歌の練習など何もしなくても予選会のステージに立つことはできたでしょうし、

こんだけ散々頑張ってきておいて、あっさりハガキ抽選漏れして、「はい、おしまいです。ありがとうございましたー」って締めくくりになる可能性も十分にありました。

その場合は、まぁ、うたスキ動画になんか投稿するとか、家族をカラオケに誘って歌うとか、それで終わりかなぁとも思っていました



そうして先週は、諦め半分、ドキドキ半分くらいで、結果を知らせるハガキの到着を待っていました。

結果、歌えることになりました。予選会のご案内の文字を見たときは、そりゃもう相当うれしかったです。







これ予選会なので、当然その先には本番があって、その出場をかけて250人もの歌が大好きな人たちが各々に心を込めて想いを乗せて歌うわけなのですが、

私にとっては、この「予選会のステージ」が最初で最後の機会だと思っています。

 


私も幼少期から、今でも毎週、日曜のお昼には当然のようにのど自慢が流れていたので、なんとく分かっているのですが、

「のど自慢」って、別にうたの上手さを競う番組じゃないんです。



そりゃほんとに上手い人もいっぱい出場されてますけど、逆にそれがなくてもステージには立てるし、それにだってちゃんと価値がある。

だから例えば歌唱力を磨いて上を目指そうというなら、カラオケ会社さんが開催してる大会とかあると思うし、多分「歌」の目標としては「のど自慢」はちょっと見当違いなのかもしれません。


で、私の場合、

例えば、人より抜きんでた歌唱力があるわけでもなく、何か涙誘うエピソードがあるわけでも、地域への愛を示したいわけでも、特色ある職業に就いているわけでもなく、ゲストの歌を歌うわけでもなく
 
私はただ、自分の好きを好きです、って形にしたいだけ。
 
 
それって、一瞬なんか深いこと言ってるようですけど、簡単に言うと「好きだから歌います」って言ってるだけなんですよね。いや、そんなのみんな同じだろって。
 
私には歌だけで聴く人を圧倒する力も、のど自慢的なおいしいエピソードもマジで何にもないので、どう自分贔屓目で見ても、本選に通る要素は正直皆無です。
 
 
 
 
 
 
じゃあそこまで分かってて、何がそんなに嬉しいのって。
 
 
予選会って、本番と同じ、ちゃんとしたホールのステージで歌う(らしい)んです。
こんな経験そうはありません。多分、もう二度とありません。


会場には、他の出場者、出場者の家族、友人、スタッフ、一般の観覧者。
自分の歌を聴いてる人がいます。
 
一般ぴーぽにとって基本歌う場所なんてカラオケくらいです。駅前でストリート弾き語りライブでもしない限り、こんな機会はそうはありません。
 
 
そして、伴奏は生演奏です
プロの奏者の方々が、自分のためだけに、自分の好きな歌を、リアルタイムで、演奏する中で歌えるんです。

ないですね。こんな機会はこの先の人生でもう絶対二度とない。







好きをカタチにしたい。周りと比べてどうかじゃなくて、自分の最大値まで行ってみたい。
 
そんな自己満足の締めくくりにはもったいないくらい、最高の舞台です。




本選に出ることを本気で目標にするなら、盛り上げに徹したり、放送向きなエピソードを考えたり、今からだってできることはあるだろうけど、もちろんそういう頑張りだって素敵なことだと思うけど。



私は自分の好きな歌を今自分にできる一番最高の形でカタチにしたい。


それを1ミリでも大きくするためにここまでやってきました。

相変わらず理想ははるか遠く届きそうもない高いとこで光ってますけど、一番最初歩き始めた場所もまた思ったよりずっと遠く後ろの方で。



たった50秒。
ってきたのは5年間。

なんかもう何が伝わるとも届けられるとも思わない。



声裏返っても、音程外しても、緊張で頭真っ白になっても。

終わってみたら納得できてしまう気がする。自分らしいなってきっと笑ってしまう。



こんなにも何かひとつ、誰かのためじゃなく、ただ自分だけのために
真剣に本気で頑張れたのはきっと初めて。


そういう力をくれたのはまぎれもなく歌で。私の好きなものたちのおかげで。
だからそういう気持ちを声に乗せて。


全力で楽しく歌を歌おう。