いつかの現在地

2019/8/30引越し

カラオケとか




私は歌が苦手です。



人前で歌うとか恥ずかしいし、カラオケとか何が楽しいんだよって思ってました。
でもちょっとは興味がありました。

高校三年の時、生徒会役員の打ち上げで人生初めてカラオケに行きました。

当時、めっちゃ聞いてたBUMPの天体観測を歌ってみました。ちょっと自信ありました。
2番のサビ辺りで声が出なくなりました。かなりショックでした。



それからしばらくして、BUMP好きだという友人に誘われて、再びカラオケボックスに足を踏み入れました。

力んで叫んでもダメなんだと前回知りました。だから今度は、裏声で歌えば大丈夫だろと思いました。幸い、合唱は小中高と授業でもクラスでも結構やってきました。ちょっと自信ありました。

思ったのと全然違いました。裏声で歌っても全然声が届かない。響かない。楽しくない。仕方ないので、地声で歌いました。枯れました。まじでセンスないって思いました。



それからずっとカラオケを避けてきました。

大学在学中も、カラオケに行くことになりそうな雰囲気をいち早く察知するスキルにますます磨きがかかり、大学4年間、ついに一度もカラオケには行きませんでした。


そうして、社会人になって1年が経とうかという職場の送迎会の二次会で、ついうっかりカラオケに行く流れになってしまいました。

歌うのもイヤでしたが、もうずっとJPOPをロクに聞いておらず、何を歌えばいいのか困りました。
でも、あまりに久しぶりだったので、もしかしたら歌えるんじゃないかという期待と、嫌なことでも挑戦しなくちゃという前向きな気持ちもありました。


お子さんが二人もいるおばさんや、定年間近なおじさん達が集まるその部屋で、こともあろうに始まったのは往年のアニソンメドレーでした。

アルコールの入った二次会です。正直みんな下手くそです。そんな中、私は、酔っぱらった上司と、うろ覚えの宇宙戦艦ヤマトを熱唱しました。初めて、ちょっと楽しいと思いました。


その日から、実家へ帰る道中に、運転しながら流れている曲に合わせて、歌ってみるようになりました。眠いのを覚ますためにただ声を出しているだけでしたが、上手に歌えたら楽しいんだろうなー、と思うようになりました。


そんなころ、暇を持て余した出張先の駅前で、偶然見つけた一人カラオケの専門店。

歌うのは苦手だ。好きじゃない。でも、これからまた、付き合いでカラオケに行くこともあるかもしれない。練習しよう。せめて歌えそうな曲を2,3曲見つけておこう。

初めて、誰かに連れて行かれたでもなく、自らの意思で、嫌いな嫌いなカラオケ屋に足を踏み入れました。


その店は、ヘッドホンを装着して歌う店でした。意外とたくさんの部屋が埋まっていました。
さぁメジャーなJPOPでも歌うか、といっても、ここ数年は、年越しの紅白でその年の流行曲を初聴する状態です。まるで思いつきません。結局、中高時代よく聞いていたBUMPの曲を歌ってみました。


今度こそ、少し自信がありました。
あれから結構、車の中で歌ってきました。いろんな曲は歌えなくても、昔散々聞いたこの曲なら歌えるだろ思いました。



絶望しました。己の下手くそさを改めて思い知らされました。

ヘッドホンからダイレクトに聞こえてくる自分の声の汚さ、気持ち悪さ。相変わらず出る気配もないサビの高音。音程だけじゃない。ただ曲に合わせて大声でしゃべってるだけみたいな声の出し方そのものの違和感。リズム感のなさ。歌っぽくない。すべてが下手くそ。そしてもう喉枯れそう。


やっぱり来るんじゃなかったと、後悔しました。


しかし、愚かな自分は、2時間で部屋をとってしまいました。時間はまだ有り余っています。仕方がないので、知ってるアニメのOPとかを適当に入れてみました。
すると、さっきよりもまだ気分よく歌えました。


男性の曲を歌うよりも、もともと高い女性の曲を1オクターブ下げて歌った方が、かえって歌いやすいということが分かりました。

しばらく歌っていると自分の声の気持ち悪さにも慣れてきて、ちょっと楽しくなってきました。そんなに高くないので喉も意外と大丈夫です。


お付き合いのカラオケで歌えそうな曲を探そうという当初の目的を忘れ、知ってる女性曲を片っ端から入れて歌いました。

結局、1時間延長して3時間も歌ってしまいました。喉も大丈夫そうです。


それはとても上手と言うには果て無く程遠いものでしたが、好きな曲を歌うということの楽しさをはっきりと感じました。




その後、女性の曲を一回り下げて歌うのって一般にはどうなのかな?と大学時代カラオケ屋でバイトしてたというイケイケっぽい感じの後輩に聞いたら、

女性曲をオクターブ下げて歌うのは割と邪道だという話を聞き、あぁじゃあやっぱり、男性曲も歌えなきゃダメなんだなと思い直し、


なんか高音出るようになる方法とかないかなーとネットの海をさまよったり、週一ペースで車の中で歌ったり、2か月に1回くらいのペースでカラオケに練習に行ったり、録音して聞いていつまで経っても聞き苦しい自分の歌声にどん引きしたり。



そんなこんなでここ1年くらい、なんとか歌上手くなれないかと、まったり試行錯誤してきたのですが、はっきり言って全然上手くないです。

多分、1年前と比べたら上手くはなっていますが、悲しいほどに全然上手くはないです。



もともと音痴な自分は、ことさらいろんな曲をやるより、一つの曲に絞って練習した方がいいんだろうということで、

1曲がそんなに長くなくサビの高音以外歌いやすく多分職場のカラオケで歌っても許される気がする昔よく聞いてたBUMPのsailing dayが歌えるようになることを目標に、

この曲のサビの高音が出るようになったら、他の男性曲でも歌える範囲が広がるんじゃないかと思ってるんですが、いかんせんカメの歩みです。


最近ようやくときどき奇跡的にサビの音が出ることがあるようになってきたのですが、高音が出たところで、それ以外に何かいろいろ全然足りないんじゃね?と気付いてしまいました。



自分の歌声は、はっきり言って、聞き苦しいです。男性曲でも、女性曲でも。


マジで下手です。その曲々が大好きなこの私が言うんだから間違いありません。(じゃあ直せよ


音外れてるし、演奏に追われたり先走ったり、滑らかさ?がないです。バラバラしてます。高音が出るようになればどうにかとかいう話ではありません。そしてその高音もまっとうに出せません。




出せる高音には限界があると言いますが、そもそも今出している私の高音が、私の上限なのか分かりません。
○○の曲は低くて歌いやすいよと誰かが教えてくれましたが、歌いやすいから歌うんじゃなくて、自分が好きで歌いたいと思う曲を歌いたいなーと思います。

そして、そんな自分の大好きな曲たちがみな揃って下手くそに聞こえてくるという不快感と、しかもそれを歌っているのが他ならぬ自分であるという二重のストレスがマジでジレンマでソルフェージュミルフィーユです。(意味不






誰に聞かせるとかじゃなくて、自分で聞いて気持ちいいと感じるくらいに、自分の好きなその曲を、自分で歌えたら、楽しいんだろうなぁと、女性の曲をオクターブそのままに歌ってる人なんか見かけた日にゃあいいなーいいなーと、他人の歌を聞いていては羨望する今日この頃です。



この下手くそな自分の歌がどこまでまともになるのか、大変に見ものです。(なげやり