苦労は人と比べるものじゃない
「苦労は人と比べるものじゃない」
と言ってもいまいちピンとこないのは、日常が当たり前のようにそれを比較して成り立っているからかな。
苦労は人と比べるものじゃない
当然に症状の重い患者が優先される。
みんなが傷つき病に罹っているなら、その中で症状の軽い人が救命活動を行う。
「私は大丈夫だから」は人に言われることじゃない。
自分からその言葉が出るのと、「お前はまだいいだろ。もっと大変な人がいるんだぞ」と人に言われるのとでは、まるで違う。
自分から言うのはいいが人に言われると腹が立つ。
素直じゃない?
苦労や傷跡を比べないと進んでいかない当たり前の日常。
頭痛が治まるまで口内炎のことは忘れていた。
身体の痛みや心配事。
痛みの順位付けは自分一人の中でも普通に行われてる。
複数の問題を処理していく上でそれは必要なこと。
その苦労より大きな苦労があったら弱音をはいちゃダメ?
せめて労りの時くらい。
自分の苦労をアピールし過ぎると嫌われる。
小さな苦労だ、と人に言われるのはなんか違う。
本当はツラい。
でも言わない。
大変だったね。頑張ったねと言われる。
そんなことないよ。と笑いながら否定する。
少し、心の中が温まる。
みんな待ってる。
素直じゃない。
疲れたと言わずに待っている人。
疲れたと言い続けてずっと満たされない人。
答えは同じで見えているのに、最短距離で進んではくれない。