いつかの現在地

2019/8/30引越し

艦これアニメ 12話まで見て

 
 
 
 
というわけで、艦隊これくしょん 艦これのアニメ全12話を視聴しました。
 
 
 
 
 
 
率直な感想としては、
 
今まで私が見てきたアニメ(教育テレビとかでやってる子供向けショートアニメ等含む)の中で、一番つまらなかったです。
 
いや、つまらないっていうのもなんか違います。
 
 
楽しいとかつまらないとか、好きか嫌いかとかって、結局自分に合っているかいないか程度の話です。
自分が本気で「つまらない」と感じても、あくまで自分にはあってないだけなんだろうなとか、それくらいのことです。
 
そんなのは別にアニメに限らず、音楽とか、小説とか、エンターテインメント全部における話で、自分には「これのどこがおもしろいんだ?」って良さや楽しさが全然理解できないものなんていくらでもあって、普通は別にそれらを潰して回ったりはしません。時間の無駄です。好き嫌いと優劣は違います。当然のことです。
 
 
 
で、艦これのアニメを見ていて思ったのは、これ見て面白いと思う人がどれだけいるんだろうと。なんでこんなあからさまに儲かりそうなコンテンツで、こんなにもやる気ないんだよと。
 
これを見て、楽しいとかわくわくしたとか、そんな人がどれだけいるんだろうと。その人たちは一体どこにそう感じたのかなと。
 
率直に、羨ましいです。本当に。
 
 
 
アニメ評論家じゃないので、ここをこうすればもっと良かったとか正直そんなの分かりません。
アニメーション制作の経過も過程についてもまったく無知なので、どうしてこうなってしまったのか、何か事情があったのか、さっぱり分かりませんし、そんな考察無意味です。にしたって、ひどいです。
 
 
部分的な批評はできないので、漠然とした感覚的な話になってしまいますが、
ただ、もう、なんというか、製作側のこの作品に対するモチベーションが感じられませんでした。
モチベーションが感じられない(キリッ) 何言っちゃってんのwwとか、そりゃそうなんですが。
 
 
「この作品をより良いモノにしよう!」とか「売れるモノを作っとこう」とか。
 
別に目的が、評価名声でも利益でも宣伝でも、なんでもいいです。
作品に愛着がなくてもいいです。あくまでお仕事、ビジネススタンスでも構いません。
 
 
この作品には、それすら感じません。
 
この旬なコンテンツでがっぽり儲けてやろうって気すら感じません。売れるモノを作ろうって意思を驚くほどに感じません。
 
「俺の考える艦これはこんな感じだぜ!」って批判上等で超展開ゴリ押していくつもりもなければ、とりあえず可愛く無難に作っておこうって、それすらできてません。
 
こんな無難に作っておけば勝手にそこそこ売れることが分かりきってるコンテンツでどうしてそれすらもやらかなかったのか謎です。不思議です。
 
下心でもなんでもいいからもっと欲出してください。もったいなすぎです。
 
 
 
 
原作のセリフを切り取ってつなげてみましたみたいな、とりあえず定番ネタを放りこんでみましたみたいなバラバラ感。感情移入困難。
 
ライトノベル原作の作品とかで、男は主人公一人でヒロインがいっぱいいてなんやかんや、なんて、それこそ見飽きたストーリーとか聞いたことのあるセリフ回しとか使いまわしの戦闘シーンとか、あります。私は割とそういうの懐かしい気持ちで見れるので好きなんですが。アブソリュートデュオとかファフニールとかイリスちゃん可愛い(話題脱線。
 
ありますが、それでもちゃんと、「こんな話を」「こんな方向性で」ってやってるのは分かります。そのうえで、ああ、尺足りなかったんだなとか、ご都合主義万歳とか、勝手なつっこみをするわけです。が
 
 
 
アニメ艦これは尺が足りてないとか演出が下手だとか、そんなつっこみすらできません。
 
むしろ12話分の尺を何して凌ごうとかどうやって埋めようと考えながら作られている気すらします。もう何が見せたかったのか分かりません。
「これがしたい」「これを見せたい」全然見えません。伝わってきません。もっと見せてくださいよホントに。
 
 
轟沈続出、批判噴出のシリアス展開でも、これ艦娘でやる必要なくね的なありがち日常系でもなんでもよかったんです。
 
そもそも私は原作ゲームプレイヤーであって。それくらいひいき目バイアスかかった視点で見てます。見てました。簡単にぶひぶひ言います。ちょろいんです。マジで。
 
 
 
 
 
具体的な世界観の説明がないとか、時代設定とか、そんなのなくても面白い作品は多分普通にいくらでもあります。作品が訴えかけるメッセージとか、なくたっていいんです。ジブリじゃないんです。
 
そもそも艦娘の台詞は提督に向けたものばっかりなんだから提督出さずに構成するのは難しかったとかそりゃそうだ、じゃあ出してくださいよ。老将にするかイケメンにするかショタにするか変態にするかそりゃ難しいでしょうよ、どうやったって批判はでますよ。うん。じゃあそんな提督を好きになれるような強引なオリジナル要素でもなんでもぶっこんでくださいよ。あっと驚かせてくださいよ。そう来たかと思わせてくださいよ。ていうかどうしてこれで売れると思ったのですか。これ中の人たちどんな気持ちで声当ててたんだろう、とか。
 
 
問題はそんな部分的なところじゃありません。もっと根源的な何かです。
 
もっとドキドキさせてほしかったです。もっとぶひぶひさせてほしかったです。吹雪ちゃん主人公と聞いて感じたわくわくを返してください。続編制作決定?勘弁してください…。
 
 
 
「嫌なら見なきゃいいだろ」
「個人の感想を押し付けんなよ」
「文句あるなら黙ってろよ」
 
面白いことを求めれば、その反対だって勝手に見えてきます。
こんなの面白くないと叫ぶのがわがままなら、そういう否定的な声は不快だから聞きたくないと言うのだってわがままです。
本来そには上も下もないですが、誰だって不快なものより、楽しいものを見たいに決まってます。より楽しいものを欲するのは当たり前です。
 
 
嫌なら見るな→(嫌って言ってる意見を見るのが)嫌なら見るな
 
もとは同じです。ただ、楽しいことを求めているだけです。
ストレス解消を目的として叩いている方々は除くとして、どちらも根本は本当は同じなんです。
 
 
 
 
今まで散々ひどいこと言ってきましたが、
私だってこの作品の好きなところはいくつもあります。
 
 
まず、キャラがみんな可愛い。
絵も可愛いし一人複数キャラを演じ分ける声優さんたちの頑張りにも胸を打たれました。
OPとEDもすごく好みです。特にEDめっちゃ好みです。
曲始まって最初の、「とーどけーー!テッテテッテテッテ、テテテー↑」のとこで口元見せずに上目使いでちょっと顔傾ける睦月ちゃんの可愛らしさは筆舌に尽くしがたいです。
五航戦空母姉妹可愛いな欲しいなと思って、5‐3で停滞していたマップ攻略を再開しました。
7話最後のお風呂場シーンでの加賀さんの「だって、みんな優秀な子たちですから」のセリフの使い方はグッときました。
 
 
意識的に良い部分を探しながら見なきゃいけない時点でどうかと思います。
 
 
 
 
とりあえず続編はベタでも陳腐でも原作ほーかいでもいいので、もっと売れるモノを作ろうって欲を出してください。お願いします(切実)。