いつかの現在地

2019/8/30引越し

艦これアニメ 4話まで見て

 

 

※初期艦に吹雪を選び、中将クラス安定、艦これプレイ歴1年程度のいち提督としての、艦隊これくしょん(アニメ)を4話まで見た、今現在の率直な感想です。
 
 
 
 
 
 
 
どの艦娘も可愛いし、深海棲艦はかっこいいし、OP曲もED曲もかなり好みです。
 
それだけに、いろいろと残念です。
 
 
 
もったいないな。それが正直な感想です。
 
 
 
1話見たときは「うちの子たちが動いてしゃべってる!」という名状しきれないワクワク感がほとばしりました。期待感がむくむくと膨らみました。
 
ゲーム内のセリフがそこかしこに盛り込まれているのも、ゲームプレイヤーだから分かる小ネタで、クスリと来て楽しかったです。 1話、2話くらいまでは。
 
 
 
ヒトとはなかなか恐ろしいもので、好意的に見ていれば、好意的なところを無意識のうちに取捨して探してきますし、その逆もまたしかりです。
 
一度、そういう方向付けがされてしまうと、もうダメなところばかり目についてしまいます。人でも物でも。
元気は騒々しさに、慎重さは優柔不断に、シンプルさはただの手抜きに。
 
それらは捉え方次第で、どちらもまったくの出鱈目というわけでないというところが、非常にやっかいです。
さも的確、論理的に考えているようで、実際は立場と雰囲気で180度変わって見えてしまう。
別にその人の思考力不足でも頭の悪さでもなんでもなく、誰にでも備わっていることです。
 
 
 
このアニメを見ていて、それを実感することになりました。
 
 
 
 
個人的に、特に3話以降の期待度の落下がすごいです。
 
 
轟沈自体は、そりゃある程度の反発の声は上がろうとも、絶対に回避すべき点であったとは、私は全然思っていません。
 
その魅せ方が問題です。
 
激戦のさなか命を落としたとか、何かを守って云たらとか、そうわけではなく、
もうすっかり勝利が決した後に、はぐれて1匹残っていた敵艦攻機に、なんかたまたま隊列から離れていたところを撃たれて大破轟沈。
 
 
逆にリアルです。
 
死ぬのに、特別な理由も、派手な演出もいらない。ちょっとした油断で、ふいにその時は訪れる。
確かに、非常にリアルです。
 
でも、リアルが正解とは限りませんし、求められているものとも限ません。少なくとも私は、この場面でそれを求めていませんでした。
 
 
W島攻略作戦自体が、駆逐艦如月の史実をなぞっているとも聞きました。
でもだからなんだという話です。大河ドラマじゃありません。
 
それは、艦隊これくしょんという作品の中で、駆逐艦如月ちゃんが轟沈する理由にはなっても、轟沈しなきゃいけない理由にはなりません。
むしろ、史実じゃない、艦隊これくしょんという作品の中だからこそ、救われてほしいと願った人もいたはずです。
 
 
いやしかしここで残念だと決めつけるのは時期尚早です。
4話を見てみないと分かりません。ちゃんとフォローがあるはずです。
 
 
 
 
そんなこんなで不安ではありましたが、4話を見ました。
 
思った以上に残念でした。
 
 
 
 
シリアスにギャグを混ぜ込んでくるのが不謹慎だとかなんだとかじゃなくて、なんかもうただただ困惑して見てました。単刀直入に言って意味不明です。
 
 
大事な友人を亡くした葬儀場に芸人さんが呼ばれてきて漫才やってるような。それは今やることじゃねぇだろ感。
 
これは本当に悲惨です。悲しんでる方はもちろん、面白いことやってる方も、どっちも得をしません。
漫才やってる芸人さんが悪いわけじゃなく、そういうセッティングをする方が問題です。負のスパイラルです。
 
そして、その違和感に誰一人としてつっこまない描写。
あれ、自分がおかしいのか?的なモヤモヤ感。
 
 
仲間の子が一人海の底に沈んでしまい、まだ見つかっていないそんな状況で、個性豊かな新キャラ4姉妹がどんな面白パフォーマンスをしてても、見てるこっちは心ここにあらずです。せっかくの金剛姉妹の可愛さがもったいないです。
 
そんなやり取りを見て、ほっこり微笑んでいる陸奥さんに感じる違和感。気にも留めていない風の島風ちゃん。
 
 
みんな薄情に見えます。見せ方のせいです。彼女らに罪はありません。
 
 
それどころか、動いてしゃべっている子たちだけでなく、なんというか、この鎮守府全体の雰囲気から、緊張感や悲壮感が全然伝わってきません。
 
如月ちゃんが沈んで悲しんでいるのは、睦月ちゃんとその友人ごく一部だけなのかなと感じてしまいます。
 
 
それもある意味リアルです。
 
戦争の中で、仲間の死に対して感覚がマヒしていく様を暗に描写しているのなら、なかなかリアルです。
一人の死など飽きるほど見て来たのかもしれません。
 
あるいは、艦娘という存在にとって、そもそもの戦いや生死の価値観が、人間とは違うのだという描写なのかもしれません。
 
 
いずれにしても、1話、2話、3話で見せてきた、普通の女の子となんら変わりのなく、笑い、怖がり、悲しむ、吹雪ちゃんの姿から考えれば、校庭で歌合戦しているそれは、私視聴者視点からしたら本当にもう意味不明としか言いようがないです。
 
 
 
 
 
 
 
 
常時不在、姿もなく、声の登場もない提督の扱いも問題です。
 
 
提督をビジュアル的に出演させることの難しさや懸念があるのは分かります。
もちろん、提督を映さずとも良い作品を作るやり方はもちろんいろいろあるでしょうが、今の状況はちょっとよくないだろと感じてしまいます。
 
 
提督が何を考えているのか分かりません。
 
新しい作戦を命ずるのはいいけど、如月ちゃんを轟沈させることとなったW島攻略作戦について、提督がどう思って何を考えているのか、本当に何も分かりません。
 
日数も経たないうちに、新しい作戦を命じているあたり、艦娘たちをただの駒のように思っているんじゃないかという気さえしてきます。
 
 
 
しかしそれもまたリアルです。
 
これもまた戦争なら、そんな判断は必要不可欠なものであり、それが提督として求められるものであります。
 
ならば、なおさら、提督側の苦悩や葛藤や苦しみや後悔の描写がちょっとでもあったなら、
アニメの提督に対して、こんな不信感を抱かずに済んだだろうにと思わずにはいられません。
 
 
 
 
シリアスでも日常でもギャグでも構わないので、後でこの記事を見返して、
 
「うわ俺、4話までしか見てないくせにこんなことドヤ顔で書いちゃってたよ恥ずかしー!」
 
 
ってなるような今後の展開に期待します。