いつかの現在地

2019/8/30引越し

日記8

翌日。
学校へ行って自己採点。


静かな教室にすすり泣く声がこだまする、みたいになっているかと思ってたけど、みんな元気だった。

結構みんなもう自己採点してあるようだった。先生の説明によると、何やら予備校などに提出する紙を記入しなくてはならないようで、あまりのんびりしている時間はなさそうだった。

まずはリスニング。まったく予想外の40点。手ごたえでは20点だったのでびっくり。時間もないので次は英語。

文法が意外に間違えていて焦りかけ、並び替えが全部合っていてほっとする。
第3問は思っていた通り間違いが連発。例の3の3連は一つ当たって感謝。だがここまででだいぶ失点。120くらいはいってくれるか。
…表の問題。全解。お?広告問題。全解。ん?図問題。2/3。おお?第6問。○○○…○…うそ、合ってる…。携帯を取り出して合計する。…158。衝撃。となりのK太も負けた―とか言って驚いていたが、僕の方がもっと驚いていた。まったくもって想定外。逆に困惑。できなかったーって言ってたから、悪い気分だった。

本当に計算が合ってるか3回確認したが、飲み込めないまま次の政経。失点が多くて73点。つまらない点だ。


世界史は63。以外に守った。

生物。遺伝は勘で答えたところが一つあっていたが、他で失点しすぎ76。正直つまらん。
数1A。手ごたえ通り83。今までの数学での最高スコア。いつもの計算ミスがないことがすごい。
数2B。50。他と比べてやたらと低いが、これも手ごたえ並み。

残る国語。漢字で一つ間違えていた。覚悟を決めてほとんど何も考えずにやる。国語は一つの数字を選ぶのにあれだけ時間がかかるのに、答え合わせはあっという間に終わってしまう。ほら、もう終わった。信じられなかった。

現文98。古典36。漢文36。合計170。
これはマジないわ。読まずに3にした文学史も合ってる。絞り切れず曖昧なままマークした答えがことごとくあってる。予想点を超えすぎて意味が分からない。何点だったー?といつものメンバーが集まってきて、点を聞いて唖然としている。自分でも分からない。

何十回と本番形式の模擬問題をやっていれば、解き終わった後、だいたい自分の手ごたえは分かる。それは、実際の点数と大きくは離れない。そういうものなのだ。そして今回それは、半分を切ることもあり得る。そんな手ごたえだった。でも実際は、それを裏切って170点。誰に感謝したらよいのか。



帰り道気分が晴れなかったのはなぜだろう。思いがけず、間近に迫ってきた現実を感じたからか。卒業式、大学生。この言葉がもうすぐそこに来ている。


まあ悪くない点数でセンター試験を終えて、それでいてこの変な気持なのは、その結果で、おそらくセンター利用の私立大学に受かっただろうということが分かったからだ。

いよいよ現実として、大学生が始まるわけだと実感し、本当にそうなったことに戸惑っているからだ。この先にこれまでよりももっと楽しいことがあるだろうか。そうは思えない。先に楽しそうなものが見えない。高校生が終わる。それがとにかく寂しかった。