いつかの現在地

2019/8/30引越し

ゆっ、ゆゆゆ幽霊なんているわk(略


(→続いてない)



ちなみに私は、幽霊と言うものを全く信じていません。

正しく言うなら、死んだ人の魂とかいうものが幽霊として残って云々カンヌンという話を信じていません。

もちろん「幽霊」「心霊現象」と呼ばれている現象そのものは、普通に存在すると思います。(ラップ現象やら、一瞬そこの陰に女が立っていたのが見えた等)
文化の違う国々や時代を越えて、お化けや幽霊やそういう概念が生まれている事実そのものを非科学的だ!と否定するのはそれこそおかしな話。むしろなぜそういう概念や認知が生まれこれほどまで広域に共有されているのか、そのメカニズムを探るのは立派な科学だと思うなー。

でもそれは、絶対に死んだ人の無念が残ってうんたらとか、そういうものではない。断じてない。
そこに死んだ誰かの意思やら想いやらは全く1ミリグラムも関与していない。
関与しているとしたら、それは生きてる人間側が描いた、再構成した、死者の意思というだけです。


例えば、交通事故に遭って植物人間状態になった人や、重度の障害を持った子供たちを見て、どこからが肉体でどこからが魂って分けられますか?
もし分けられるとしたら、肉体と言う媒体から魂なるものが解放されるのだとしたら、脳の障害で自由に喋ることもままならなかった彼らは、魂になって喋ることができるようになるのかい?

歳をとり、考えが偏屈になって、
認知症になり、やがて生涯を終えた人はどこまでがその人本来の性格でどこからが認知症によるものであると言える?それとも、生涯を終えた時点での性格が魂として扱われるの?それで脳にしばられてない、肉体に縛られてないって言えるのかい?

脳を壊したら喋れない。動けない。もっと言えばそれは電気信号。
知れば知るほど、なんだかなーと思います。もっとも、日常からそういうものに触れてる人は、わざわざそんなこというまでもないって思ってるかもしれません。



あ、ちなみに私は呪怨とかホラー映画とか普通に怖くてあんまり見れません。

\おい、幽霊なんていないとかいっておいて結局怖がってるじゃんか!/

いやいや、じゃあ聞くけどあの映画で怖いのは何?血?顎のとれた人間?青白いこども?でもそれって
それって結局全部人間じゃない?
怖いのは実際に見えてるものです。というかそこにあることを知らなきゃ見えなきゃ怖がりようもない。
怖いのはいつだって、そうやって確かに見えるもの聞こえるもの、すなわちそこにあるもの。

死者の魂でも怨念でもなんでもない。それを死んだものの残滓と捉えるのも、お墓を立てて目を閉じるのも全部生きてる人間側の話です。今自分の後ろに魂が漂ってても、見えないし聞こえないし触れないし分からないから、どうしようもない。


それに!
無念を残したものが幽霊として残るっていう考え自体、幽霊どうのこうの言ってる人ほど、人のこころや魂を軽視してるんじゃないかい?

残らなかった人は大した無念も心残りもなかったと?
それは霊媒師とか名乗る見ず知らずの人に説教されただけで納得できる程度の無念なの?
てかやっぱりどこからが本人の心でどこからが肉体依存なの?

なんていうか、その幽霊って考え方には、始めから「普通の人」しか想定されていないような気がします。
話せば通じるとか、こうしたらこう思うのが当たり前だとか。

障害者、認知症精神疾患。そういった「普通が普通じゃない」人たちを始めから外に置いた考え方。
ホントに、すべての人に共通する部分まで掘り下げていったら、それはもう快か不快かってそのレベルしか持たないものの話だと思います。
それなのに、心霊動画でよくある何か声が聞こえるとか話しかけてくるとかもうわけわかめ。(古っ


なんていうか、幽霊っていう概念のそこが非常に腑に落ちない。いや別にそんな胸張って言うような事じゃないんだけどね…。




ただの磨かれた石の並びでしかないそれは、

一人のおばあさんがその前でおがむから、お墓になる。
生きてる誰かが石の前で目を瞑るから、死者がそこに存在する。

生きてる人間が完全に滅亡したお墓に、死者の魂があるとおもう?
何か変化を起こせると思う?


結局、幽霊もお墓も仏様も、生きてる人間がいるからそこにある。
ただの石や炭と化したカルシウムに魂が宿るのは、生きている誰かそこに彼らを見るから。生きた誰かの目を通してのみ、そこにある意思は存在している。

…ってことを高校の時からずっと思ってて、いまやっと文章にしてスッキリ!





まぁ結局のところ…

幽霊が本当にいたらおもしろいだろうなーっていつも思ってます!(ぇええ